相談:K様「ひきこもりの子どもの暴力が怖いんです…。」
うちの息子は今高校生です。登校拒否からの今はひきこもりで、学校に行かないのに留年させ学費を払っているバカな親です。
無理に学校に行かせるという民間支援を利用してから親子関係が完全に壊れ、暴言暴力が日常茶飯事となりました。
今は会話もなくなりましたが、朝晩のおはよう・おやすみの挨拶だけは親として続けています。扉越しですし無視されてますが。
正直その挨拶も怖いです。
機嫌によっては部屋から出てきて蹴られますし、実は先ほども蹴られました。
唯一の挨拶もなくなるのはいけないと思い、毎日くじけそうになりながら声かけしている情けない親です。
こんな私に喝を入れてもらいたくて相談いたしました。よろしくお願いします。
喝なんて入れられません
今回のご相談で、
唯一の挨拶もなくなるのはいけないと思い、毎日挫けそうになりながら声かけしている情けない親です。
こんな私に喝を入れてもらいたくて相談いたしました。
と書かれていますが、
私がK様に対して「情けないことを言うな!」「挫けるな!」「しっかり挨拶に行け!」
と喝を入れると思われたのでしょうか?
暴言暴力がある。
挨拶しても無視する。
挨拶の際、たまに部屋から出てきて蹴られる。
こんなふうに、毎日たくさん悩みながらツラくて挫けそうな状態のK様に、しっかりしましょう!と、どうして喝なんて入れられるのでしょうか。
挨拶で関係は修復しない
考えていただきたいのは、どうしてそんなに挨拶にこだわるのかということです。
確かに会話もなければ挨拶が唯一のコミニュケーションになるので、挨拶を重要と考えられるK様のお気持ちはとてもわかります。でも毎日怯えながら、今日は部屋から出てきて蹴らないだろうかとビクビクしながら挨拶を続けているなら、一旦やめてみる勇気を持ってみてください。
と、私は言いたいです。
復学支援から子どもとの信頼関係が崩れて、暴言暴力が日常茶飯事と書かれていますが、そんなK様親子に今大切なのは、挨拶することではありません。そんな状況での挨拶で親子の信頼関係なんて回復しませんし、挨拶で親の愛情が伝わったりもしません。
むしろ、親が怯えていることに対して子どもはますます苛立っているとも考えられます。
自分に過酷な義務を課さない
K様はいつも怖い思いをして相当心が弱っていらっしゃると思うので、まずは子どものことで自分に過酷な義務を課さないこと! これが何よりも大切です。
関わるのがツライなら、無理に挨拶なんてする必要ありません。ちょっと距離をとることで、K様の心を立て直すこともできるし、子どもも落ち着いたりします。なので、今回K様が欲しがってらっしゃる「喝」なんて私は入れません。
それより、自分をいたわってあげましょう。という言葉を送ります。
K様が子どもに怯えることがなくなると、子どもへの関わり方も変わります。緊張しながらの義務的な挨拶ではなく、気楽に関わることができるようになると子どもの反応も変わります。
まずは、そんな自分になるためにも、子どものために無理に何かをするより、暴力暴言に怯える自分の心を休ませてあげることを意識してくださいね。