教えてくれたのは……新見正則先生
オックスフォード大学医学博士(免疫学)。新見正則医院院長。
外科医×免疫学者×漢方医。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙者。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』
ランチセットをどんな順番で食べていますか?
ファミレスでランチセットを注文して、テーブルには白米・ステーキ・サラダ・スープが並びました。
さて、あなたは何から食べますか?
まずは白米から? それとも、食べたかったステーキでしょうか?
もし体重を減らしたいと考えているのなら、「最初はサラダ、またはステーキ(赤身肉)から食べるのがおすすめ」と話すのは、オックスフォード大学医学博士の新見正則先生。
「サラダやタンパク質をまず食べて、炭水化物や脂質の多い食べ物はあとから食べるといい」とおっしゃいます。
「炭水化物や脂質は、からだに脂肪として蓄積されやすく、タンパク質はたくさん食べても脂肪としてからだに蓄積されにくいという特徴があります。
炭水化物や脂質から食べ始めては、これらの摂取量を減らすことが叶いません。タンパク質やサラダを先に食べて満腹感を得ることで、炭水化物や脂質の摂取量を減らしやすくなります」
「食べる順番ダイエット」を成功させる秘訣とは
新見先生によると、食べる順番ダイエットを成功させるポイントは、以下の流れにあるそうです。
- タンパク質や野菜を先に食べる
- 満腹感が得られる
- 炭水化物や脂質の摂取量が減る
- 結果的に、摂取カロリーが少なくなる
「摂取カロリーが少なくなればいいわけです。海藻やきのこ類を始めに食べて満足感を得てもいいし、よく噛むことで摂取カロリーが減るようならそれでもOK。摂取カロリーが減る食べ方を自分なりに会得することが大切です」
つまり、食べる順番さえ変えれば、どんなにたくさん食べても痩せる、というわけではないのです。「食べる順番ダイエット」は、野菜やタンパク質から食べ始めることで、結果的に摂取カロリーが減ることが、成功への何よりの秘訣なのです。
野菜や海藻・きのこ類、タンパク質からよく噛んで食べ始め、おなかが少し満ちてから白米などの炭水化物を食べることで、摂取カロリーを減らす。こうした基本を忠実に守ることが、ダイエットへの近道なのですね!