痩せホルモンが出る新習慣!食事の最初に食べるだけで“痩せホルモン”が増加する食材とは

心と体

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2023.01.10

未だ続くコロナ禍の影響で、太ってしまった方やリモートワークにより運動不足になってしまった方は多いのではないでしょうか。誰でも知っているあの食材の“痩せホルモン”の秘密に迫ってみましょう!

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教えてくれたのは・・・・・・和洋女子大学 多賀昌樹准教授

先生

管理栄養士、博士(医学)。徳島大学医学部栄養学科卒業、米国テキサス大学医学部外科栄養免疫部門研究員、北里大学保健衛生専門学院管理栄養科学科長を経て現職。研究分野は機能性食品の臨床栄養管理への応用とそのメカニズムの解明。主な著書は『臨床栄養学ー基礎から学べるー』『スタディ応用栄養学』など学術書を多数執筆している。

“痩せホルモン”が出るダイエット食材とその食べ方とは?

ダイエットにおすすめしたい食材は「めかぶ」です!
めかぶ1カップを食事の最初に食べるだけ。その後は普段通りに食事をしてください!とっても簡単ですよね?
めかぶ

野菜を最初に食べる「ベジファースト」も広く知られています。ベジファーストとは、食物繊維を多く含む野菜を最初に摂ることで、血糖値の上昇を抑えて、ダイエットの大敵とも言える糖質の吸収を抑える方法です。今、この記事を読んでいるあなたも、すでに実践されているかもしれません。
驚くべきことに血糖値の上昇を抑える効果は、「めかぶファースト」とも呼べるこの方法の方が高いことがわかりました!

その結果は、下のグラフを見ていただくと明らかです。
このグラフは、血糖値の変化を食後の時間ごとで表したものです。
ピンクの印がめかぶを最初に食べたときの数値になりますが、白米だけを食べたとき(青色の印)やベジファーストをしたとき(緑色の印)の値よりも低いことがわかります。血糖値の上昇を抑えて糖質の吸収を穏やかにする効果が、3種類の中で最も高いといえます。

図

なぜダイエットに効果があるのか

「めかぶは海藻で、食物繊維がたくさん、カロリーも低いからなんだろう?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけではありません!

1 痩せホルモンの増加で食欲を抑えます

めかぶを食事の最初に食べることは、“痩せホルモン”と呼ばれる「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」の血中濃度を増やし、それを持続させることに効果があるそうです。
痩せホルモンには、満腹感を持続させる効果や食欲を抑える効果があります。「さっきご飯を食べたのにもうお腹が空いている」「なんとなく何か食べたい」といった、ダイエット中に起きる欲求を抑えてくれるようです。

下のグラフは、血液中の痩せホルモンの濃度の変化を食後の時間ごとに表したものです。やはり、めかぶを最初に食べたピンク色の印が、一番痩せホルモンの値が大きく、その状態を長くキープしていることがわかります。

図

このことから、食べ過ぎを防ぎ、ダイエットにつながることがわかります。

2 食後の血糖値が上がりにくくなります

お腹が空いてる状態で食事をすると、血糖値が一気に上がってしまいます。すると、それを抑えるための働き(インスリン)もより多く必要になってしまいます。これが毎日のように起こると身体に脂肪がつきやすくなり、痩せにくい身体になってしまいます。
痩せホルモンは、この食後の血糖値が上がったときに、それを下げる働きを助けます。この効果により血糖値の上昇が穏やかになり、肥満防止につながります。

ダイエットに嬉しい効果は他にもあります!
海藻を最初に食べると脂肪の吸収量が減り、ダイエットの大敵である中性脂肪が一気に上がってしまうことを抑える効果もあるとか!低糖質、低脂質、低カロリーな食材のため、ダイエットの強い味方といえるでしょう。

自分に合った方法で無理なく続けられる習慣を!

ダイエットは一朝一夕では効果がでません。短期間で痩せようとすれば無理が出ますし、その結果かえって不健康な状態になってしまうということにもなりえます。
大切なことは、長く続けて習慣化することです。自分に合った方法で無理なく取り組むことで、自然と痩せる習慣が身につき、ダイエットにつながります。リバウンドにもなりにくいでしょう。
食事は毎日のことですので、まずはこの小さなアクションから始めてみませんか。

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