子どもを塾に通わせてもお金は貯められる
「塾の費用が高額だから貯蓄ができない」という悩みを持っている人は意外と多いものです。
確かに、最近の子どもの塾の費用は高額ですし、一度始めると、長い期間支払いが続くことにもなり、大変ですよね。
でも、そのような高額な塾の費用がかかっているにもかかわらず、貯められているご家庭もあるんですよ。
実際に、上手にやりくりしている人の事例から、「子どもを塾に通わせてもお金が貯まる家庭」にするためのヒントを確認してみてくださいね。
(1)見積もりを立てている
みなさんは、塾にかかる費用をおおよそにでも計算したことがあるでしょうか?
月々の受講料だけでなく、夏期講習などの季節講習、教材費など、細かな点まで考慮すると、かなりの額になっているのではないでしょうか。
単純に、塾にかかる費用だけでなく、電車で通うなら交通費もかかりますし、途中で軽食などを購入するなら食事の費用も必要になりますよね。
子どもを塾に通わせてもお金が貯まる家庭の人は、このような費用を大まかにでも計算している人が多く見られます。
「いついくらの支払いがあるから、それまでにこれだけのお金を用意しなくては」と「事前に支払いの予測を立てられる人」というのは、毎月、塾からの請求書をみてびっくりするのではなく、「これぐらいの費用は予定通り」と考えることができます。
あらかじめ支払わなくてはならない額が把握できていれば、支払いの準備もしやすいものですから、当然、貯蓄についても準備がしやすくなるのです。
反対に、塾の費用で貯蓄ができないという人は、ほとんどの人が見積もりを立てていませんし、お金のやりくりも行き当たりばったりになります。
給料やボーナスだけでは支払えず、児童手当にまで手を付けてしまうような人も多く見られますので、見積もりを立てるだけでなく「塾の費用には児童手当は使わない」など、どこから支払うかの線引きも事前にしっかり決めておくとよいでしょう。
(2)収入を増やしている
「子どもを私立の学校に通わせるより、塾の費用の方が高額だった」という人がいるように、塾の費用というのは、決して馬鹿にできない金額です。
なかには「授業の予習復習程度の塾で充分」という人もいますので、必ずしも「高額になりすぎる」とは限りませんが、「中学受験」や「難関校の高校受験」などを予定している人は、高額になりやすい傾向にあります。
そのようなお金のかかる時期は、支出を整理することも大切ですが、収入をいかに確保するかということも大切です。
子どもを塾に通わせてもお金が貯まる家庭の人は、このような支出が増える時期には、収入を落とさず、むしろ上げて対応することを考える傾向にあります。
支払いが増えても、その分収入を増やすことができれば、家庭のゆとりは維持されますので、貯蓄もしやすい傾向になるのですね。
反対に、塾の費用で貯蓄ができないという人は、お金がかかる時期に収入を増やすことはあまり考えません。むしろ、すでに支払いでいっぱいで、塾の費用を加えると収入を超えてしまう可能性があるにもかかわらず、高額な季節講習に申し込むなどの行動をとりがちですので、気をつけましょう。
(3)兄弟姉妹の分も考えている
兄弟姉妹がいれば、塾の費用や習い事の費用なども、1人分の支出だけでは済まないことが多いですよね。
1人分の費用でも大変なのに、それが2人・3人分となれば、支払いが高額になりすぎてしまうのもやむを得ません。
高額な支払いをしても、貯蓄ができているならかまいませんが、貯蓄ができていないなら、どこかの支出が増えたら、どこかの支出を減らすというのが、正常な家計管理のセオリーです。
子どもを塾に通わせてもお金が貯まる家庭の人は、このような兄弟姉妹の分の支出もしっかり計算に入れて、家計の計画を立てている人が多く見られます。
あらかじめ兄弟姉妹の分まで考えて、収入以下の金額で家計の予算を配分しておけば、「支出が増え、貯蓄額が以前より少なくなった」ということはあるとしても、「塾の支払いが高額で貯蓄ができない」といったマイナス家計になることはほぼありません。
反対に、塾の費用で貯蓄ができないという人は、兄弟姉妹の分まで計算に入れて準備をすることはほとんどありません。塾や習い事の際に言われるがまま支払ってしまう人が多いので、気をつけましょう。
(4)わが家のものさしを持っている
子どもを塾に通わせてもお金が貯まる家庭の人は、「季節講習が高額になりすぎる」と感じるなら、予定コマ数を減らす、その分家族の旅行は控える、などの行動をとり、全体として予算以上の支出になりすぎないように注意をして塾の費用を支払っているものです。
その判断に、「お友達はこれだけ申し込んでいるから」といった「お友達のものさし」は持ち込みません。
わが家にできることと、できないことの判断を「わが家のものさし」で計ってから決定するため、「思ったよりお金がかかりすぎてしまい、支払えるのか心配だ」といったことがそもそも起こらないのです。
反対に、塾の費用のために貯蓄ができないという人は、「塾の先生に言われたから」「お友達が申し込んでいるから」といった他人軸で判断しようとするため、なかには借金をしなければ申し込めないような内容のプランに申し込んでしまう人さえいます。
どんなに魅力的な内容のプランでも、「収入以上のプランはNG」といった線引きを決めないと、子どもにかける費用がどこまでも青天井になりやすいので、気をつけましょう。
塾の費用で「赤字」にならないために
一般的に高額になりやすい塾の費用ですが、貯蓄を両立させるためには、どのようなバランスで家計をやりくりするかという計画が非常に大切です。
無計画な人ほど、「塾の費用で貯蓄ができない」ということになりやすいので、収入とのバランスを考えた行動が大切ですよ。