加齢臭は普段の洗濯では落とせない?!
洗濯をしたはずなのに、衣類から加齢臭を感じ、お困りの経験はありませんか?
加齢臭のニオイの元となる皮脂油とタンパク質汚れは、水に溶けにくい性質の汚れとなります。
そのため、お洗濯をしても皮脂油・タンパク質汚れが衣類に残ってしまい、それが蓄積し酸化することで、加齢臭や黄ばみ・黒ずみの原因となります。
この落としにくい皮脂油を落とすためには、「洗剤選び」と「温水洗い」がポイントとなります。
皮脂汚れを落とすなら、アルカリ性粉洗剤
毎日お使いの洗剤が何性の洗剤か、ご存知ですか?
加齢臭対策におすすめなのは、皮脂油を落とす「アルカリ性洗剤」です。
皮脂油汚れの元の成分である酸性とは相反する、アルカリ性の洗剤を使うことで、化学的に中和反応が起き、汚れが溶け落ちるようになります。
液体洗剤よりも粉末洗剤の方が、洗浄成分が高濃度に配合されているため、皮脂汚れにお困りの方は、弱アルカリ性~アルカリ性の粉末洗剤の使用がおすすめです。
「ニオイがなかなか落ちない」とお悩みの方は、お使いの洗剤をご覧になってみてください。もしかすると中性洗剤をお使いかもしれません。
温水洗いが効果的
食器の油汚れを洗う時、お湯を使うと汚れ落ちが良くなるのと同じように、皮脂油を落とす時には水よりもお湯をお使い頂くのが効果的です。
40℃以上のお湯を使うことで、皮脂油が溶け出しやすくなり、洗剤の効果も発揮されやすくなるため、ニオイの元からしっかりと落とすことができます。
洗濯機で洗う場合
お湯で洗濯ができる洗濯機をお持ちの場合は、温水を使ってのお洗濯がおすすめです。
洗濯機でお洗濯をする際は、衣類の詰め込みすぎに注意が必要です。
しっかりと洗えるよう、洗濯物の量は7~8分目を目安にしましょう。
つけ置き洗いをする場合
40~45℃程のお湯に、アルカリ性洗剤・酸素系漂白剤をよく溶かし、洗浄液に衣類がしっかりと浸かるようにして、1~2時間ほどつけ置き洗いをします。
その後、洗濯機にかけ、すすぎ2回以上でお洗濯をし、洗濯後はすぐに乾かします。
温水洗いの際の注意点
- 繊維を傷めたり、縮みの原因となりますので、桶マークの中の数字(液温の上限)を必ず確認し、生地に合った温度のお湯を使用してください。
- ウール・ニットは縮む恐れがあるため、温水洗いはお控えください。
- 化学繊維(ポリエステル、アクリル、ポリウレタンなど)は、熱に弱い性質があるので注意が必要です。
動画で解説:頑固な服のニオイの落とし方・完全版
加齢臭を予防するために
ニオイが気になる衣類はすぐ洗濯!
加齢臭が気になる衣類は、着用後できるだけ早く洗濯をし、皮脂油を落としましょう。
ニオイは目に見えない汚れなので、放置すればするほど酸化し、きつくなっていきます。また、放置している間に他の衣類と接触していると、その衣類にもニオイが移ってしまいます。
食事・運動など生活習慣も見直しを!
丁寧にお洗濯をしても、残念ながら身体から出るニオイの根本的な解決にはなりません。
加齢臭を抑えるため、生活習慣の見直しも大切です。
- 食事面:動物性脂肪の取りすぎに注意し、酸化を抑制する食べ物(柑橘類・かぼちゃ・アーモンド・豆乳など)を食事に取り入れましょう
- 汗腺トレーニング:ストレッチ・ウォーキングなどの適度な有酸素運動や、湯船に浸かり汗をかきましょう
- 精神面:適度にストレスを発散し、コントロールしましょう
「ニオイ」という見えない汚れだからこそ、多くの方がお悩みを抱えていらっしゃいます。
身体から出るニオイを変えるのには時間を要するかもしれません。
衣類のニオイをなくすことは、明日からでもすぐにできることです。
まずは衣類のニオイをスッキリと落とし、ニオイのストレスが軽減されると嬉しいです。