古いリップクリームをいつまでも使うのはNG
乾燥する冬場に使用頻度の高かった「リップクリーム」も、暖かくなってくると出番がぐっと減りますよね。
毎日こまめに使っても、1シーズンで1本を使いきるのはなかなか大変。
翌年また唇の乾燥が気になる季節になって「まだたくさん余っているから」と、古いものを使っていませんか?
実は、リップクリームには使用期限があるんですよ。
化粧品の使用期限の記載については、医薬品医療機器等法第61条に「製造又は輸入後適切な保存条件のもとで3年以内に性状及び品質が変化するおそれのある化粧品」は「使用の期限」を記載しないといけないとあります。
これはつまり、使用期限の記載がないものは、製造後3年以内は品質が保たれているということ。
また使用期限の記載のないものでも、購入から3年以上経った化粧品は品質が変化するおそれがあるため、注意が必要です。
さらに、開封したものは、劣化や雑菌混入の可能性もありますよね。
特に食べ物や飲み物、唾液が付着しやすいリップクリームは雑菌が繁殖しやすいので、翌年使うことは控えたいですね。
そこで、余ってしまったリップクリームを、唇に塗る以外の方法で活用する方法をご紹介します。
リップクリームの便利な活用法3選
かかとに塗って靴ずれ防止に
新しい靴を買ったときや、合わない靴を履いてしまったときに起きてしまう、痛くてつらい「靴ずれ」。
これは、足に馴染んでいない靴による摩擦で、皮膚が傷ついてしまった状態です。
実は、「リップクリーム」をあらかじめ「かかと」に塗っておくと、この摩擦を緩和してくれる効果があるんですよ。
乾燥対策に油分の入ったリップクリームで滑りをよくすることで摩擦を軽減し、靴ずれリスクを減らしてくれます。
革素材の靴みがきに
本革製の靴を久しぶりに出してみたら、ツヤがなくなっていることがありますよね。
特に、滅多に履かない冠婚葬祭などで履く靴は、必要になって慌てて出したらすごく汚れてしまっていた……なんてことも。
そんなときに、靴用のツヤ出しクリームが手元にないと困ってしまいます。
ここで靴用のクリームとして代用できるのがなんと、「リップクリーム」なんですよ。
不要になった「ストッキング」にリップクリームをたっぷり塗ってから、靴を拭いてみてください。
リップクリームに含まれる油分が靴の汚れを落としつつ、ツヤも出してくれます。
ただし、この方法が使用できるのは、本革製の靴やブーツです。合皮の靴には使えないのでご注意くださいね。
お使いのリップクリームの成分と革の相性が悪い場合もありますので、必ず目立たない部分で試してから全体に使うなど、様子を見ながらお手入れを進めてください。
虫刺されの応急処置に
蚊に刺されて、かゆくてたまらないのに「かゆみ止めを持ってない!」という、つらい状況は度々ありますよね。
そんなときには、メントール入りの「リップクリーム」が使えるんですよ。
メントールのスッとする爽快感が一時的にかゆみを抑えてくれるので、刺された直後のかきこわし防止にお試しくださいね。
リップクリームはもともと唇に塗る目的で作られているため、優しい成分で作られているものがほとんど。肌にも安心して使えますよ。
ただし、目にメントール成分が入ったら大変なので、顔に塗る際にはご注意ください。
また、一時的にかゆみの緩和にはなっても、腫れを抑える効果はありませんので、あくまでも応急処置としてご使用くださいね。
捨ててしまう前に、ぜひ有効活用を
いかがでしたか?
「リップクリーム」は、油分や保湿成分の入った肌に優しいクリームなので、唇に塗る以外にも便利に利用できるんですね。
しかし、リップクリームはあくまでも「唇の保湿」のために作られたもの。
どの使い方も、慎重に様子をみながらお試しいただくことをおすすめします。
唇に塗る以外の用途でも古いものは避け、ぜひ衛生的に有効活用させてくださいね。