トイレットペーパーが1000円越え…!?住みやすい街ランキングの常連「バンクーバー」の物価事情

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 トイレットペーパーが1000円越え…!?住みやすい街ランキングの常連「バンクーバー」の物価事情

2023.08.06

毎年「世界で最も住みやすい街ランキング」の上位にランクインしているバンクーバー。しかし年々上がる物価に暮らしにくいと不満の声をあげる人も……。実際筆者が最初にカナダに来た27年前と比べると、随分いろいろなものが値上がりしたと感じます。実際にどれくらい物価が高いのか見てみましょう。

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とにかく家賃が高い!家が高い!

物価イメージバンクーバーのコンドミニアム(マンション)建設ラッシュはノンストップ。常にあちこちで工事が行われています。それに伴い家賃もどんどん上昇。郊外に引っ越す人も少なくありません。

冒頭で述べた通り、バンクーバーは毎年「世界一住みやすい街ランキング」の上位にランクインしています。

確かに冬の長雨を除けば、町と自然の距離が近く比較的安全で、暖流のお陰で気候も他のカナダの街と比べると穏やかでよいところだと思います。実際この街には、筆者も含め世界中からたくさんの人が移民をし、暮らしています。

ただ最初にこの国に来た27年前と比べると、物価が随分上がり、一般人が暮らしていくのは大変だなぁと感じざるを得ません。

特に家賃や家の値段は海外からの投資マネーの影響でどんどん値上がりし、その勢いはとどまるところを知りません。中心部では、1ベッドルームの家賃の平均が2000ドル以上(20万円以上)、一軒家やタウンハウスを購入するには1億円以上の予算を見ておかなければなりません。

この値段はカナダの中でもダントツに高い! 日本の同年代の友達は大体一軒家を持っていますが、一般人にとってバンクーバーで家を買うことは簡単なことではありません。日本より最低賃金は高くカナダドルで16.75ドル(1,700円くらい)ですが、それでも家賃に大半を持っていかれてしまいます。

外食が高い

物価イメージ例えば友達とランチに食べたこちらのフォーは18.9ドルでした。ここに消費税がかかってチップも払わなければいけないので20ドルは超えてしまいます。

カナダではレストランの価格が日本より高いです。お手頃レストランのランチメニューでも、チップを入れて20ドル(2100円)は見ておいた方がいいでしょう。

チップは15%前後が相場ですが、カードで支払うとチップを選ぶボタンがあり、最近はその最低を18%に設定してあるレストランも多いです。自分で%や価格を指定して払うこともできるのですが、面倒なのでそこから選んでしまうことも。

また、セルフサービスのカフェなどではチップの義務はありませんが、カードで支払うとチップの選択肢が出てくるので払う人もいると思います。友達とランチに行って、その後近くのカフェでお茶しながらデザートを食べると気づいたら30〜40ドルは軽くいってしまいます。

最近ではマクドナルドのようなファーストフードでさえ、セットを頼むと20ドルくらいするので、「安いからマクドナルドに行こうか!」というチョイスではなくなってきました。4人家族ともなると、1回の外食で1万円くらいの支出になるので大変。子どもたちが食べ盛りの年になったらどうなってしまうのだろうと今から不安です(笑)。

動物園や水族館などが高い

物価イメージバンクーバーの動物園は最近恐竜セクションもできたので恐竜好きの息子は気に入っています。檻に入った動物は日本に比べて少なく、柵に囲まれた広い敷地でゆったりと過ごす動物が多いです。広いので息子たちはいつも自転車を持って行きます。

子どもがいると、動物園、水族館、科学館などのレジャースポットに出かける機会がありますが、日本に比べてこのような場所の入場料も割高な場合が多いです。

頻繁に行く場合は2、3回行けば元を取れる年間パスを買うとお得になります。例えば大人料金は動物園33ドル(3500円ほど)、水族館当日券48.95ドル(5000円ほど)、科学館33.20ドル(3500円ほど)です。高いので年間パスがないとなかなか頻繁には通えませんが、イベントで無料の日があったり、パスホルダーと一緒に行くと無料の期間があったりするので、筆者は年パスがないときはそういう日を狙って行くようにしています。

食費や一般的な生活用品の値段

物価イメージ卵は普通の卵、フリーレンジ(放し飼いの鶏の卵)、オーガニックの卵と色々分かれていて値段も違います。毎日使うので安いときに2〜3パックため買いしています。

食費は店や住んでいる地域にもよりますが、例えば筆者のマンション(バンクーバーダウンタウン)の近くのスーパーの場合卵は12個で5ドル前後(約530円、オーガニックのものは7〜9ドルほどします)、牛乳は約1リットルで3.5ドル(約375円)、鶏胸肉100g2.5ドル前後(約265円)、ハムは175gのものが7〜8ドル(約750〜850円)、ポテトチップスは1袋5ドル前後(約530円)ほどです。他の日用品としては、トイレットペーパー12ロールが12ドル(約1280円)、生理用品10ドル前後(約1070円)ほどです。

 

一年に一度日本に帰国すると、外食やスーパーの惣菜が安くておいしいので感動します。こちらは日本に比べて物価が高いので、節約のためになるべく外食を減らしたり、甘いもの(お菓子)を日常的に買わなくなったり、お肉や魚などはコストコやファミリーパックを買って冷凍するようにしています。

日本より割高とわかっていても日本食は食べたいので値段が倍以上しても日本の食材は買うようにしていますが、少しでも安いお店で買うようにしています。

今は科学館などのパスは持っていないので、フリーの日を利用したり、夏の間は水の出る公園に遊びに行ったり、外食を減らして天気のよい夏の間は、お弁当を作って前の公園で食べたり、自宅で淹れたコーヒーをタンブラーに入れて外のベンチで飲みながら読書したり、特別遠くに行かなくても特に天気のいい夏はそれだけで十分楽しめます。

冬は雨の日が多くなるのでどうしてもカフェ率が夏より高くなりますが、なるべく飲み物だけにしてスイーツは家で作るようにしたり、バンクーバーの中央図書館は建物が素敵で中でゆったり読書をしながら寛げるのでよく利用します。日本の物価上昇のニュースも耳にしますが、同じように(夏に外でピクニックは暑すぎるかもしれませんが)節約できる方法がたくさんあるはず。物価上昇に負けず、QOLを下げずに工夫して生活を楽しみたいですね!

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著者

Shiko

Shiko

カナダ、バンクーバーと日本でやんちゃな息子達と旦那と一緒に暮らしています。 音楽、ヨガ、アウトドアが大好き! 歯科医師、ヨガインストラクターです。時々ジャズを歌っています。 Zoomヨガ教えてます。レッスンご希望の方はインスタからメッセージくださいね!@fumikokusuhara

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