教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
なすは体がよろこぶ食材!
今回はなす1本と自宅にある材料で作れる、簡単ごちそう丼をご紹介します。調理時間はたったの5分です。
なすにはあまり栄養がないイメージがある方も多いのでは? じつは、隠れたすばらしい栄養があります。
なすの3つの「魅力」とは?
なすに含まれる栄養は、疲労回復、糖化予防にも役立つ栄養が含まれています。紫外線ケアにも役立てていただきたい食材です。
1.オスモチン
なすはオスモチンといって、植物由来のペプチドを含みます。ペプチドはアミノ酸が2~3個くっついたモノです。糖や脂質の代謝に重要なAMPキナーゼという酵素を活性化させる効果や、血糖値を下げる効果もあります。
2.ナスニン
ナスニンは、なすのむらさき色の色素成分でもある物質です。高い抗酸化力があることがわかっています。
3.クロロゲン酸
なすのアクともいわれる成分でもあります。クロロゲン酸はポリフェノールとして抗酸化力もあり、脂肪燃焼、血液サラサラ効果があります。アク抜きのためになすを水にさらさずに使うのがおすすめです。
「なすのごちそう丼」の作り方
なすだけで作りますが、弾力や歯ごたえがあり食べ応えバツグンのどんぶりです。なすにからめる卵液が調味料を凝縮させて、うまみたっぷりにしあがります。
材料
- なす……1本
- 卵……1個
- かたくり粉……大さじ1
- 米油……大さじ1
- しょうゆ……大さじ2分の1
- みりん……大さじ2分の1
- ごはん……1人分
〈トッピング〉
- 大葉……2枚
- かつお節……大さじ1程度
トッピングには、ネギやかつお節を代用していただいてもOKです。
作り方
1.なすのヘタを取り、薄切りにします。7~8mmの厚さに切ります。
2.大葉を包丁で刻みます。
3.ボウルに卵を割り入れます。同じボウルにかたくり粉を入れて、よく混ぜ合わせます。かたくり粉はダマになるので、しっかりと混ぜてください。
4.3のボウルに切ったなすをくぐらせながら、フライパンで焼きます。フライパンはなすを焼く前に多めの油をひいて、中火で熱します。
なすにつけた卵が衣になり、弾力があって、おいしくしあげてくれます。
5.底の衣が固くなってきたら、ひっくり返します。なすを焦がさないように火を若干弱めにして、中までじっくりと焼いていきます。
焼いているなすを箸でつまみ、ふわっと柔らかく弾力があれば中までしっかりと火が通った印です。
6.なすに火が通ったら、しょうゆ、みりんを入れます。フライパンに調味料を入れたら、フライパンを振り回して、調味料をなすにからめます。
調味料を入れたあとはなすが焦げてしまうので、火から離して焦げないように注意してください。
7.ご飯を器に盛りつけて、焼き上げたなす、かつお節、大葉をのせて、できあがりです。
今回は「なすのごちそう丼」をご紹介しました。なす1本で食べ応えのあるどんぶりが作れます。休日のランチなどにいかがですか?
▼詳しい作り方は動画でも確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。