食費はいくらまでが正解?お金が貯まる理想の家計「出費の黄金比」

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2023.08.27 更新

日本では、特に昨年から物価が上昇する傾向が見られます。じわじわと物価が上昇する中で、毎月お金をやりくりするのは大変ですね。決まっている収入の中で家賃、食費、光熱費などの必要な費用をどのように上手にやりくりしたらよいのか、今回はそのポイントをご紹介します。

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現在の家計をチェック

家計出典:stock.adobe.com

まずは、現在の自分の家計の状況をチェックしていきましょう。毎月の収入はいくらで、そのうち、家賃や食費、光熱費や交際費などの費目ごとに、いくらくらいお金を使っているか確認します。

収入の確認は、銀行の預金口座をチェックして、毎月振り込まれている金額を確認してみましょう。夫婦共働きの場合は、合算します。また、出費については、正確に把握するために、家計簿をつける必要があります。スマートフォンのアプリなどを使うと、手軽に家計簿作りができるでしょう。

物価上昇により、最近は食費や光熱費が増えているという方もいるかもしれません。家計簿を毎月つけることで、どのように出費が変化しているかも把握することが可能です。まずは1ヶ月でいいので、頑張って家計簿をつけてみましょう。

バランスのいい家計の費用比率

スマホで計算出典:stock.adobe.com

自分の家計の現状を把握できたら、出費の金額が適切かどうか調べてみましょう。参考例ですが、以下のような比率で収入を割り当てると、バランスよくお金を支出し、貯金もしっかり行うことができます。

<出費の比率例>

  • 家賃:手取りの25~30%
  • 食費:手取りの15%
  • 水道光熱費:手取りの5%
  • 通信費:手取りの5%
  • その他(交際費、お小遣い等):手取りの25%
  • 予備費:手取りの5%
  • 貯金:手取りの20%

<出費の適切な出費例>

上記の「出費の比率例」を参考に、例えば手取りが40万円の方の理想的な出費額は以下となります。

  • 家賃:10万円
  • 食費:6万円
  • 水道光熱費:2万円
  • 通信費:2万円
  • その他(交際費、お小遣い等):10万円
  • 予備費:2万円
  • 貯金:8万円

もし毎月の手取り収入が40万円の方が家賃に20万円を使っていたら、家賃にお金をかけすぎです。出費のバランスが悪いということになります。家賃は出費の中でも比率が高い費目ですが、多くても収入の3割以内におさまるようにしましょう。

「その他」の費目には、日用品の購入代金や、お子さんがいる場合は習い事費用なども含まれます。冠婚葬祭にかかるお金もここから準備しましょう。

貯金出典:stock.adobe.com

貯金は収入の2割を目標にし、もっとできる人は積極的にお金を貯めていきましょう。貯金を活用して、資産運用にチャレンジするのもおすすめです。一方、お金を使いすぎてしまい、毎月貯金ができていないという人は、家計を見直す必要がありますね。

人によって家計の状況は異なるので、今回ご紹介し比率通りに出費を管理できない方もいるかもしれません。そんな方は、自分にぴったりの比率を明確にしておき、その比率通りに家計をやりくりできるように、毎月家計簿をチェックしていきましょう。

お金は計画的に使おう!

物価が上昇傾向にあると毎月貯金する金額が減り、出費が増えがちです。食費や交際費など、毎月の予算を把握しておくだけで、お金を意識的に管理するので無駄な出費を防ぐことができるでしょう。今回ご紹介した家計の費用比率を参考にしながら、自分たちの家計の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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