教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
なすのおいしい時期におすすめ!
今回は箸が止まらなくなるほどおいしい、なすの絶品レシピをご紹介します。じつは、料理には火を使いません。
たっぷりと作り置きをしておくと、そうめんなどの麺類にのせたり、ご飯にのせてどんぶりにしたり、いろいろとアレンジもききます。なすの健康効果を倍増させる食べ方で、血流促進、疲労回復にも役立つレシピです。
「なす」には体にうれしい効果が!
なすの皮の紫色は、ナスニンという抗酸化物質です。また種の付近に多いアクといわれる黒くなる成分は、クロロゲン酸といって、これも抗酸化物質です。水にさらさず、皮もむかずに使えば、活性酸素を除去して疲労回復に役立ちます。
薬味もうれしい効果が期待できる!
今回は、なすにすりごまや刻みねぎを合わせていきます。なすやすりごまにも体が喜ぶ効果が期待できるんです。
ごま油やすりごまにはビタミンEが豊富で、血流改善や悪玉コレステロールを減らす栄養素です。若返りのビタミンとも言われています。
刻みねぎを加えることで、さらに血流促進で、疲労回復やアンチエイジングに役立ちます。
「なすのねぎポン酢漬け」の作り方
今回は火を使わずに、電子レンジで加熱していきます。冷蔵庫で保存の場合は、3日~4日ぐらいを目安にお召し上がりください。
手間もかからず、抗酸化物質がたっぷり摂れるレシピです。ぜひ、夏場の疲労回復に役立ててください。
材料
- なす……3本
- 長ねぎ……10cm
- ポン酢……大さじ3
- ごま油……大さじ1
- すりごま……大さじ1
- ラップ
すりごまを活用すると、お料理がすごくリッチにしあがります。
作り方
1.なすのヘタの部分を包丁で取り除きます。ヘタの部分にはとげがありますので、気をつけてください。
ヘタの取り方
ヘタはギリギリのところで包丁を入れて、回すようにします。ヘタの部分だけをはがし取るような感じで取ります。
2.なすを、大きめのラップにしっかりと包みます。包んだなすは、600Wの電子レンジで4分(500Wの場合は4分50秒)加熱します。
3.なすを加熱している間に、長ねぎをみじん切りにします。
4.ボウルに冷たい水(分量外)を入れます。電子レンジからなすを取り出し、ボウルに入れて、粗熱を冷まします。なすはラップで包んだまま、水に入れてOKです。
5.粗熱が冷めたら、冷たい水からなすを取り出します。なすを包んでいるラップを外し、身も皮も一緒に、手で割いていきます。
ポイント
・なすをラップで包むことで、水にさらさずに、栄養を閉じ込めます。
・なすを手でさくことで、包丁で切ったときとは違った、新しい食感が楽しめます。
6.ボウルに手で割いたなす、ポン酢、ごま油、すりごま、刻みねぎを入れます。全体を和えて、できあがりです。
ポイント
ピリ辛の味付けにしたい場合は、ごま油の量を少し減らし、ラー油(分量外)をお好みの量加えるのがおすすめです。
漬け汁になすを漬けておけば、味はどんどん染みこんでおいしくなります。できたてもおいしいですが、冷蔵庫で味がなじんでくると、一段とおいしくなります。たっぷりと作っておくのがおすすめです。
ねぎポン酢がなすの中にしっかりと染みこんでいて、なすのふわふわとした食感と、種のプチプチ感、そして皮の張りのある感じ、コントラストが最高です。
なすを焼くと皮がやわらかくなるので、電子レンジならではのおいしさです。また、お水に一切さらしていないので、なすのポリフェノール、栄養素がしっかりと中におさまっているのがうれしいですね。暑さでやる気がないときにもおすすめの一品です。
▼詳しい作り方は動画で確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。