教えてくれたのは……団地暮らしのcinnamonさん
家賃3万円、2DKの小さな団地で子ども2人と3人で暮らしている50代女性のcinnamonさん。「快適な団地暮らし」をテーマに、日常の暮らしをYouTubeで発信。
築20年の団地で、居心地のいい空間づくりを楽しみながら、すっきりシンプルで豊かな暮らしができるような工夫をしている。
3つの“しない”を意識すると、節約が身につく
前回の記事では、「団地暮らしの3つのメリット」についてお話を伺いました。節約生活をする中で、cinnamonさんはどのような工夫をしているのでしょうか。3つの“しないこと”がカギになるようです。
cinnamonさん「節約を意識して家計管理をするために、毎月予算を立てて予算の範囲で生活するようにしています。
日常生活の中で私が意識しているのは、下記の3つです。
- 日用品や被服費は必要最低限のものにして、大量にストックしない。
- 目的もなく買い物には出かけない。
- 基本は自炊、外食やコンビニはなるべく利用しない。
100円ショップに『何かいいモノがあるかな』と、買うものが決まっていない状態では行かないようにしています」
貯金のためにしていることについても伺いました。
cinnamonさん「お給料が出たら、まずは先取り貯金分と保険・税金分を除きます。
先取り貯金は積み立てNISAでインデックスファンドに投資を、節税対策としてはふるさと納税をしています。これから、iDeCoも始めようと思っているところです。
家計簿をつけながら、無駄を省いて出費をできるだけ少なくしていければ、自然と貯蓄もしていけると思います」
節約しやすい項目は「日用品費」と「被服費」
cinnamonさんの生活費の予算は毎月18万円で、カテゴリーごとに予算を組んでいるとのこと。一か月通して、月の予算内で収まればOKとしているそうです。どのカテゴリーの節約をするのが効率的なのでしょうか?
cinnamonさん「固定費はいま以上の節約は難しく感じていて、変動費の節約を意識しています。変動費のうち、日用品費と被服費は、わりと節約しやすいです。
日用品は、数を決めて必要以上にストックせずに、トイレやお風呂の掃除は台所洗剤で代用しています。被服はシンプルで着心地のよい服を選ぶようにして、コーディネートを固定化するようにしています。ひとつ新しい服を購入したら、ひとつ処分して、服が増えすぎないようにしています。
反対に、節約が難しいと感じているのは食費です。
2人の子どもがいるので、食費をあまりケチケチせずに、バランスよく旬の食材を積極的に取り入れながら、基本は自炊をするようにしています。外食やコンビニは、なるべく利用しないように心がけています」
節約生活を継続するために「目的」を決めて楽しむ
cinnamonさんの節約のコツを教えていただきました。
cinnamonさん「一言でいうと『お金を使わない』のが節約のコツです。
- 無駄を省いて出費をできるだけ少なくする。
- 毎月予算内で生活すると決めて、むやみにお金を使わない。
- 安いから、なんとなく欲しいから、何かに使えるかもしれない、あったら便利、という理由で買い物をしない。
出費を抑えることを意識しつつ、自分が毎月どれくらい使っているのかを把握するのに家計簿をつけるのは必須だと思います。
家計簿をつけて、毎月どれくらいの出費があるかを理解したら、その後は予算を決めてその範囲内で生活をする。何のために節約をするのか目的を決めると、途中で嫌になったり、挫折したりせずに節約できると思います。
ただ、あまりストイックにはならずに、楽しみや息抜きのための出費は我慢せず、節約生活を楽しむようにしています」
節約生活と聞くと「我慢」を続けなければいけないイメージがあるかもしれませんが、cinnamonさんのように、好きなライフスタイルや人生の彩りのために、前向きな節約ができたら素敵ですね。
次回の記事では、cinnamonさんの「快適に過ごすための工夫」についてご紹介します。