ネットの口コミばかり鵜呑みにするわが子にイライラ
最近、GoogleよりもTiktokで検索するZ世代の若者が増えていると話題になっています。
たしかに中高生の子のスマホの扱い方を見ていると、SNSの検索機能を使用する子が多いよう。
気になるワードはTiktok、Instagram、Twitterですぐに検索し、概要をつかむ。さらに知りたいときはスレッドを見たり、ワードを変えて検索する。
また、Tiktokにでてきたものをネットで検索したり、ショッピングサイトで値段や口コミを確かめる。
このように様々なアプリやサイトをすさまじい速さで駆使し、必要な情報を手に入れているんですね。
しかし一方、ネットの情報を鵜呑みにして、周囲の声が入りづらくなってしまう子が増えています。
特に、推しや人気の配信者が流す情報は疑いなく信じてしまいやすいよう。
TiktokやYouTubeで流される社会的知識やニュースの見方などに影響を受ける子も多いですよね。
「ママにはわからない」と言い、ネットの口コミや考え方を鵜呑みにするわが子との接し方を考えていきます。
「親VSスマホ」になるのはNG
子どもは配信者に夢中になっているとき、「配信者が言ってることが絶対!」「ママは何もわかってない」などと思いやすいもの。
一方親も、感情的になると「ネットの向こうで話している人なんて信じられない。「親の意見が正しい」と思うように。
感情的になるとお互い極端な考えになっていくんですね。
そして、親がスマホを取り上げたり、制限をかけたりして、子どもは親の目を盗み見てスマホを使い、また喧嘩になる、という悪循環をよくお聞きします。
しかし、「なんか最近SNSの情報ばかり信じている」「親の言うことを聞かなくなってきたのはスマホのせいだろう」など、親側の曖昧で感情的な認識を基に怒るのではなく、冷静に話し合っていく必要があるんです。
例えば
- あなたが気に入っているYouTuberの〇〇の配信はたしかに面白いよね。でも最近〇〇に考え方が似てきて影響されているのかなって思うんだよね。ただ、〇〇の話していることは一人の人の意見に過ぎないとも感じるよ。
- 韓国のスキンケアもメイクの仕方も素敵だし魅力的だよね。でも実際肌に合うかどうか、似合うかどうかはわからないところも多いよね。すぐ欲しいと言って、買う前に試せる方法はないのかな?
など、具体的に親が何を伝えたいのか、どんなことを心配しているのかをしっかり伝えるのが大切なんですね。
失敗したあと一緒に考えるのが大切
親からしたら、どう考えてもいらない物であっても、子どもにとって魅力的で絶対に手に入れたい物がある。
親はネットの意見に疑心暗鬼だけど、子どもはすっかり配信者の口コミを信じ切っている。
そんなとき、親があたまごなしに否定しても子どもは余計に反発し、よりネット情報に傾倒してしまい、逆効果になってしまいます。
買い物の場合、色んな口コミや信頼がおけるリソースについて、親子で一緒に考える。
そして、実際に買い物をして、どのような調べ方が役に立ったか。失敗したらその理由についても考えるというステップが大切になってきます。
もちろん、ネット上での買い物は失敗してしまうリスクもあります。
しかしそこで、「失敗の経験を買った」と捉え、次に生かしていくのが重要。
鵜呑みにしてはいけない情報の選択方法や、ネガティブな口コミや反対意見の取り込み方など、失敗を経験し、身をもって知る知識は長く役に立つものです。
長期的な視点をもって、子どもがネット社会とうまく付き合っていけるよう支えていけるといいですよね。