高校生の子どもにお小遣いは渡していますか?
子どもも高校生ともなると、行動の範囲が広がり、以前よりもお小遣いが必要な場面が増えてきますよね。親子ともに納得のいくお小遣いの渡し方には、どのような方法があるのでしょう。
今回は、「高校生の子どもが納得するおこづかいの渡し方」について紹介します。
(1)毎月定額でやりくりする習慣をつける
高校生くらいになったら、できれば毎月定額のお小遣いでやりくりする習慣もつけさせたいものです。
高校生になったから月1万円といった安易な考えでお小遣いの額を決めるのではなく、おおよそ何にどれくらい必要だから、毎月これくらいのお小遣いが必要といった簡単な計算くらいは一緒にしてあげると、本人も納得できるのではないでしょうか。
例えば、毎日お弁当だと飽きるから、学食や弁当代わりに1日500円×週2回×4回で4000円、友達と遊ぶのに月4000円、自分の欲しいものを購入するのに月2000円の合計1万円など、具体的な金額を考えながら計算しましょう。
(2)足りなくなっても安易に渡さない
一度お小遣いの額を決めたら、足りなくなっても安易に追加のお小遣いを渡さなさいなど、ルールはしっかり決めておくと良いでしょう。
足りないと言えばいくらでも追加でもらえると分かれば、お子さんによってはいくらでもせがんでくるといったことも考えられます。このような時に、毅然とした態度をとると、うちの親からはいくらお願いしても追加のお小遣いはもらえない、とお子さん自身も納得するようになるはずです。
一定額のお小遣いで足りないなら、自分でアルバイトをすることを検討するのも一つの方法です。学校によってはアルバイトが禁止されている場合もありますから、親子で学校の規則も確認しておきましょう。
(3)たまには「ご褒美」のお小遣いも
テストやお手伝いなどを頑張ったときに、ご褒美としてお小遣いを渡すという考えには、賛否両論がありますが、個人的には、そのようなご褒美のお小遣い制度を時折取り入れるのは有益だと考えます。
なぜなら、会社に勤めるようになっても、成果報酬といった臨時ボーナスの制度があるからです。
毎月定額のお小遣いだけでなく、頑張ったら頑張った分だけお小遣いが増えれば、本人のやる気が育つことも考えられます。もし、そのような制度があることで何かに燃えるタイプのお子さんだったら試してみるとよいでしょう。
成果を出さなければご褒美がもらえないと、反対にプレッシャーになるタイプのお子さんなら、1日何ページ勉強したら100円など、成果ではなく努力に対価を払うというのもおすすめです。
お小遣いは、お金の使い方を勉強させる場に
どのような場合であっても、大切なことは、欲しい時にいくらでも渡すことではなく、お金の使い方を勉強させる場として活用し、親をATMがわりと勘違いさせないことではないでしょうか。
成年年齢の引き下げにより、大人として扱われる年齢も以前より下がっています。間もなく大人として扱われる大切な時期ですので、お金の使い方が下手な大人にならないよう、しっかり見守っていきましょう。