長いもに加えると「腸がスッキリする調味料」とは?【冬を乗りきる体がよろこぶ料理】

料理・グルメ

2023.12.26

長いもは昔から知られている、滋養強壮作用のあるスタミナ食材。消化や免疫にいい成分が多く、冬の時期にぜひとも食べておきたい食材です。今回はそんな長いもの栄養を活かし、さらに発酵食品であるみそと和えて食べるスタミナ料理「みそとろろ」をご紹介いたします。

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長いもの栄養

長芋出典:www.photo-ac.com 

長いもは、やまといもよりも水分が多く、粘りもあっさりとしていて食べやすいのが特徴です。そして冬を乗り切るのに大切な、以下の成分を含んでいます。

1. スタミナを増強

長いもには、タンパク質の消化吸収をうながす「ムチン」という成分があり、疲労を回復して、スタミナの増強に役立ちます。冬の凍てつく寒さなどで、心身が疲れている時などに取っておきたい栄養です。

2. ねばりで免疫力アップ

とろろ出典:www.photo-ac.com 

ムチンは、長いものねばり成分でもあり、そのむめりが胃や目、鼻、口などの粘膜をやさしく保護。それによりウイルスの侵入を防ぎ、免疫力をアップさせます。またドライアイの予防にも効果的です。

3. 胃腸のはたらきを整える

長いもは、でんぷんの消化にかかわる「アミラーゼ」という酵素をふくみ、胃腸のはたらきを整えます。アミラーゼは高温の熱に弱いので、生食で取るのがおすすめの食べ方。

そこで長いもをすったとろろと、生の酵素が入っている「みそ」を一緒に和え、整腸作用をさらにアップさせる「みそとろろ」をご紹介いたします。

長いもの「みそとろろ」

みそとろろphoto by Nao Yamada

すりおろした長いもとみそ、少量の麺つゆを混ぜ合わせるだけの、シンプルだけどご飯に合うとろろ。長いもは水分が多いので、だし汁でのばす必要もありません。また、皮もそのまま食べられます。

少しざらつく食感が気にならなければ、皮の栄養もまるごと取れるので、皮付きのとろろがおすすめです。

材料(2人分)

・長いも(すりおろし)……100〜150g
・みそ……大さじ2分の1
・麺つゆ(天つゆの濃さ)……大さじ2分の1
・青のり……適量

作り方

1. 長いもをおろし金ですりおろし、ボウルに入れます。むかずに皮ごとすりおろす場合は、コンロの火でヒゲ根を焼きます。

2. 1にみそと天つゆほどの濃さにした麺つゆを入れ、みそを溶かしながらよく混ぜ合わせる。

作り方photo by Nao Yamada

3. ごはんや器にもり、青のりを振りかけます。

まとめ

長いもとみそを合わせた冬のスタミナとろろと、以下のポイントをご紹介いたしました。

  • 長いもは疲労を回復するスタミナ食材
  • 粘りが粘膜を守り、ウィルスの侵入を予防
  • みそと一緒に生食で、整腸作用がアップ

かぜやインフルエンザが増えるこれからの時期、長いもを意識的に食べて、冬を乗り切るスタミナをつけていきましょう。

<参考>
「新・野菜の便利帳 健康編」 名取貴光監修

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著者

山田 直

山田 直

神奈川の写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。 後に、オーガニックレストランのキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさに深く感動。学びを深める。 現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、WSにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。

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