長いもの栄養
長いもは、やまといもよりも水分が多く、粘りもあっさりとしていて食べやすいのが特徴です。そして冬を乗り切るのに大切な、以下の成分を含んでいます。
1. スタミナを増強
長いもには、タンパク質の消化吸収をうながす「ムチン」という成分があり、疲労を回復して、スタミナの増強に役立ちます。冬の凍てつく寒さなどで、心身が疲れている時などに取っておきたい栄養です。
2. ねばりで免疫力アップ
ムチンは、長いものねばり成分でもあり、そのむめりが胃や目、鼻、口などの粘膜をやさしく保護。それによりウイルスの侵入を防ぎ、免疫力をアップさせます。またドライアイの予防にも効果的です。
3. 胃腸のはたらきを整える
長いもは、でんぷんの消化にかかわる「アミラーゼ」という酵素をふくみ、胃腸のはたらきを整えます。アミラーゼは高温の熱に弱いので、生食で取るのがおすすめの食べ方。
そこで長いもをすったとろろと、生の酵素が入っている「みそ」を一緒に和え、整腸作用をさらにアップさせる「みそとろろ」をご紹介いたします。
長いもの「みそとろろ」
すりおろした長いもとみそ、少量の麺つゆを混ぜ合わせるだけの、シンプルだけどご飯に合うとろろ。長いもは水分が多いので、だし汁でのばす必要もありません。また、皮もそのまま食べられます。
少しざらつく食感が気にならなければ、皮の栄養もまるごと取れるので、皮付きのとろろがおすすめです。
材料(2人分)
・長いも(すりおろし)……100〜150g
・みそ……大さじ2分の1
・麺つゆ(天つゆの濃さ)……大さじ2分の1
・青のり……適量
作り方
1. 長いもをおろし金ですりおろし、ボウルに入れます。むかずに皮ごとすりおろす場合は、コンロの火でヒゲ根を焼きます。
2. 1にみそと天つゆほどの濃さにした麺つゆを入れ、みそを溶かしながらよく混ぜ合わせる。
3. ごはんや器にもり、青のりを振りかけます。
まとめ
長いもとみそを合わせた冬のスタミナとろろと、以下のポイントをご紹介いたしました。
- 長いもは疲労を回復するスタミナ食材
- 粘りが粘膜を守り、ウィルスの侵入を予防
- みそと一緒に生食で、整腸作用がアップ
かぜやインフルエンザが増えるこれからの時期、長いもを意識的に食べて、冬を乗り切るスタミナをつけていきましょう。
<参考>
「新・野菜の便利帳 健康編」 名取貴光監修