ねぎの栄養
冬の鍋料理には欠かせない薬味となるネギ。根に向かって鮮やかになる白さと、切ったときのツンとする香りが特徴です。そしてその香りには、以下の効能を持つ大切な成分が含まれています。
1. 疲労を回復する
ツンとする香りは「硫化アリル」という成分。
主に白い部分に含まれていて、糖質からエネルギーを生み出すビタミンB1の働きを助け、疲労を回復します。身体が疲れたときに、ネギがとてもおいしく感じる理由のひとつですね。
2. ウィルスから身体を守る
硫化アリルは抗菌作用も持っていて、菌やウィルスから身体を守る働きがあります。風邪の引きはじめにはとても重宝する成分です。
3. 身体を温める
ネギは昔からある中医学の中では、身体を温める食材の代表格。冷えなどによる体力の低下を防ぎ、風邪の初期症状の改善によく使われています。
このようなネギの栄養をふまえ、さらにしょうがと合わせ、身体の温め力を高めるスープを作っていきましょう。
ネギと生姜のスープ (調理時間:10分)
ごま油で炒めた、ネギと生姜の香ばしいコクがあるスープ。身体が芯から温まり、ポカポカとしてきます。
材料(2人分)
・長ネギ (斜めカット)……1本
・生姜 (みじん切り)……小さじ1
・絹とうふ (2cm角)……2分の1丁
・水……400ml
・野菜(中華)ブイヨン……小さじ2
・しょうゆ……小さじ1
・ごま油……大さじ1.5
・塩こしょう……適量
作り方
1. 鍋にごま油を熱し、生姜を弱火で炒めます。色づいてきたらネギも入れ、しんなりなるまでさらに炒めます。
2. 1に水と野菜ブイヨンを入れ、沸騰したら1〜2分煮ます。豆腐を入れ、しょうゆと塩こしょうで味をととのえます。
まとめ
今回はネギと生姜を使った冬のスープと、以下の特徴をご紹介いたしました。
⚫︎ ネギのツンとする香りは疲労回復の成分「硫化アリル」
⚫︎ 硫化アリルは、抗菌作用でウィルスから身体を守る
⚫︎ ネギは身体を温めるので、かぜの初期症状におすすめ
何かと疲れがたまる年末年始などはネギを積極的に食べ、元気に乗り切っていきましょう。
<参考>
「新・野菜の便利帳 健康編」 名取貴光監修