かぶの栄養
1. 消化酵素が胃を助ける
かぶの特徴は、何といっても豊富な消化酵素。「アミラーゼ」と呼ばれるでんぷんを分解する酵素は、胃腸の働きを助け、消化吸収を優しくうながします。
年末年始、食べ過ぎ時などの「胃もたれ」「胸やけ」改善にとても効果的ですね。重い食事の後は、かぶの料理で胃を整えるのがおすすめです。
2. 葉の方が実は栄養たっぷり
かぶは、葉の方がはるかに栄養豊富。「βカロチン」「ビタミン」「カルシウム」「鉄」などなど、捨ててしまうのはもったいない部分です。
アクも少なく、さっと調理したり浅漬けにするだけで簡単に食べることができます。ネギの代わりに刻んでみそ汁に入れると、かぶの甘い香りがいい出汁にもなるのでおすすめです。
これらをふまえて、葉も刻んでつかい、胃にも優しい、かぶのそぼろ煮を作っていきましょう。
かぶとエリンギのそぼろ煮
材料
・葉つきのかぶ ……4個
・かぶの葉……1本
・えのき……1パック(100g程)
・片栗粉……大さじ2分の1
・白ごま……適量
・ごま油……大さじ1
(調味料)
・酒、みそ、みりん……各大さじ1
・しょうゆ……小さじ1
・水……100ml
作り方
1. かぶは6等分くらいのくし切り、葉は1本分をみじん切り、エリンギは粗みじん切りにカットにします。
2. 鍋にごま油を熱し、かぶを入れて炒めていったん取り出します。
3. 2の鍋にエリンギを入れ炒め、合わせた調味料を加えて混ぜます。
4. かぶを鍋に戻して混ぜ、フタをしてかぶに火が通るまで中火で煮ます。
5. 片栗粉を同量の水で溶き、4に回し入れてとろみをつけます。刻んだ葉を入れ、ひと煮立ちしたら皿に盛り、白ごまを振ります。
今回は、「かぶ」の栄養と、葉までつかったレシピをご紹介いたしました。
ポイント
・かぶの消化酵素は「胃腸」にやさしい
・かぶは根や茎よりも「葉」に栄養が多い
・葉はアクが少ないので食べやすい
食べ過ぎ、飲み過ぎの次の日は、「やさしいかぶ料理」でひと休みしてくださいね。
<参考>
「新・野菜の便利帳 健康編」 名取貴光監修