教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
里芋のぬめりは捨てたらもったいない!
今回は、里いもの調理方法をご紹介します。里いものぬめりこそが、ガラクタンという多糖類です。コレステロールの低下や高血圧の予防などさまざまな健康効果があります。
水溶性食物繊維なので、お腹の調子をよくしてくれ、ダイエット効果もあります。里いもは、いも類の中でも一番カロリーが少なくてヘルシーです。
ぬめりこそが、もちっとした食感を作り出す成分でもあります。外に流して捨てるのではなく、もちもちをたっぷり閉じ込めて、栄養を丸ごと摂る調理方法がおすすめです。
「里いもの照り焼き風」の作り方
今回は、栄養を水に溶け出さない下処理方法を行います。簡単に下処理をして、もちもちの食感にしあがります。
材料(2~3人分)
- 里いも……1袋(500g)
- 米油(揚げ焼き用)……適宜
照り焼きの調味料
- しょうゆ……大さじ1杯半
- みりん……大さじ1杯半
- 砂糖……大さじ1杯
作り方
1.里いもについた泥をきれいに水洗いします。
2.鍋に里いもがかぶる程度の水(分量外)と里いもを入れます。里いもを水から茹で、沸騰をして10分程度茹でていきます。
3.沸騰をして10分程度過ぎたら、ザルに里いもを上げます。ザルに上げた里いもに水を流して、冷まします。
4.包丁で皮を剥いていきます。皮を剥いたあとは里いもの両端を切り落とし、食べやすい大きさに切ります。
※ぬめり成分が皮に閉じ込められて、皮が柔らかくなっているので、とても剥きやすい状態です。里いもには火が通っていなく、周りが半透明です。
5.フライパンに油(鍋の底から3~4mm程度)と里いもを入れます。中火~弱火で、ときどき返しながら、じっくりと揚げ焼きにします。
※里いもの3分の1くらいの高さまで油が来る状態で加熱します。
6.竹串を刺して固さを確認してください。火が通ったら、キッチンペーパーなどに上げて、油を切ります。
7.余った油を取り出します。照り焼きの調味料を入れ、沸騰させます。沸騰したら里いもを入れ、全体を絡めます。照りが出てきたら、火を止めます。
ポイント
調味料はしっかりと煮からめてしあげるのがポイントです。
8.器に盛りつけて、できあがりです。
今回は、「里いもの照り焼き風」をご紹介しました。素揚げをした里いもに、甘辛のタレがよく合います。とっても簡単で、作り置きしておくのがおすすめです。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。