長男が東大に合格した人気料理研究家みきママが実践していた“賢い子どもに育つ習慣”

家族・人間関係

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2024.03.10

インスタやYouTubeのフォロワー数がそれぞれ40万人以上の人気料理研究家、みきママこと藤原美樹さん。長男の遥人くんは、昨年春に東京大学に合格しました。合格までの間、遥人くんに作ったお弁当をまとめた書籍『東大合格弁当』が発売になり、お弁当作りについてのお話を前回お伺いしましたが、今回は子育てについてお聞きしました。賢い子どもに育てるためのヒントが満載ですよ。

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お話を聞いたのは……みきママさん

みきママさん

ブログフォロワー74万人、インスタフォロワー40万人、YouTubeチャンネル登録者数44.5万人と大人気のおうち料理研究家。アイデア満載でつくりやすいメニューに定評がある。

東大合格弁当

みきママの東大合格弁当』(扶桑社)
著者:藤原美樹
定価:1540円(税込)

子どもが幼い頃は1日中公園で過ごした

公園出典:stock.adobe.com

――お子さんが東大に合格されたと聞くと、みきママ流の子育てについてとても興味があります。どんな子育てをされてきたのか聞かせてください。

子どもたちが小さい頃から、とにかく遊びに付き合ってきました。子どもって永遠に遊ぶじゃないですか。それにずっと付き合うって戦いでもあるんですけど(笑)。朝9時から夕方の5時まで公園で過ごしたこともあります。お弁当持参でママ友もいるからおしゃべりしながら、とにかく時間が許す限り子どもの遊びに付き合いました。やりたいことにとことん付き合ってあげると、子どもってすごく集中力がつくんです。

――朝から夕方まで公園に! それに付き合えるのはすごいです。公園遊びを卒業する年齢になってからは?

小学生になってからは、一緒にスーパーに行って、夕飯も一緒に作りました。買い物くらい一人で行きたいわって気持ちもあるんです。お菓子買わされる~とかね(笑)。でも、一緒にスーパーに行って、「キャベツ探してきて」とか、「今日はこれが安いね」ということを見せるんです。これだけ買うと荷物が重たいねとか、これを持ち帰ってからやっと夕飯作りをはじめるんだよとか。そうすると、ごはんはすぐにできるわけじゃないんだ、ということが経験を通じてわかっていくんです。

――お腹が減ったら、簡単にごはんが出てくるわけじゃないんだぞ! という教育ですね。

「ごはんを食べるためには、こんなにいろいろ大変なことがあるんだ」とわかっていくので、わが家では習い事をさせるのではなく、夕飯の買い物から準備を一緒にやることでいろいろ学んでもらいました。

買い物も夕飯作りも子どもと一緒に

料理出典:stock.adobe.com

――夕飯を子どもと一緒に作るって、お母さんがめちゃくちゃ大変じゃないですか?

そうなんです。子どもと作るとものすごく時間がかかるんです。でも私は、揚げ物も手伝ってもらいました。揚げ物ってめっちゃ油がはねるんだ! ということも勉強になると思うんです。もちろん、衣付けも任せます。小麦粉もたまごもパン粉もめちゃくちゃ散らかすんですけど、子どもたちにとっても、「こんな散らかるんだ!」という経験になるし、それはすごく大事な経験だなと思って。

――ということは、包丁ももちろんですよね?

もちろんです。必ずちゃんと見ていますが、ちょっと切っちゃったり、やけどをしたこともあります。でもそういう経験をすることで、「気をつける」ということが身につくんですよね。心配な方は、子ども用の包丁を使えば危なくないのでおすすめです。

――お子さんたちと一緒にやったのはお料理だけですか?

家事全般を一緒にやりました。雨が降ったりすると、家の中で何をしていいか悩みませんか? ついゲームとかさせがちなんですが、そういう時は洗濯物を一緒にたたむとか、トイレ掃除とか玄関掃除を子どもたちと一緒にやりました。お手伝いをさせるというのではなく、家事もゲームみたいにして一緒にやりました。やっぱり家事を経験させるのはすごく大事だと思います。

高1の次男は洗濯担当に

洗濯出典:stock.adobe.com

――子どもと一緒にやると時間がかかったり、つい口出しをしてしまうので、自分でやったほうが早いしと一人でやってしまうことが多いです。

ほんと、超めんどくさいですよ(笑)。絶対自分一人でやったほうが早いですもん。でも、やらせると決めたら見ないんです。危険なときは見ますけど、洗濯物をたたむとかなら一切見ないようにします。完成するまで任せて、終わったら「よく頑張ったね」と言って、直してほしい時には「でも、もう少しこうしたほうがいいんじゃない? 次からそうしてみて」という感じで伝えていました。家事の最中にずっと見てるとつい口出しをしちゃうけど、そうすると子どものやる気を削いじゃうので。子どもは、任されるとやる気スイッチが入るんですよね。

――小さい頃から家事をすることに慣れていると、思春期になってからもやってくれるものですか?

高1の次男は、まさに今お手伝いしたくないお年頃ですが、洗濯を担当してもらっています。洗濯機をまわして、干して、たたむまでをお任せしています。洗濯機をまわして干すところまでは毎日やってくれていますが、たたむのはめんどくさいようでソファの上に洗濯物が山盛りになっています(笑)。それも手は出しません。あくまでも、担当はあなたですと全部任せちゃってます。

家事出典:stock.adobe.com

メディアで見ている印象そのまんま。子育ても細かいことを気にせず豪快に、まっすぐお子さんと向き合われてきたのですね。日々の生活の中でお子さんたちと家事を遊びのように楽しんできたというお話がとても印象的でした。次回もさらに、みきママの子育てについてのお話を深堀りします!

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