教えてくれたのは……料理研究家・ラク家事アドバイザー 島本美由紀さん
旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、手軽に作れるおいしい料理レシピを考案。
家事全般のラクを追求する「ラク家事アドバイザー」、エコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」「冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー」としても活動し、テレビや雑誌など多方面で活躍。
地味な家事で感じるストレス1位は…?
みなさんは「地味ストレス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
地味ストレスとは、「特に決まった名称のない地味な家事による心理的・時間的負担のこと」を指すのだそう。
今回、「ジップロックⓇ」や「クックパーⓇ」などのキッチン用品で知られている旭化成ホームプロダクツ株式会社は、普段から料理をすることの多い524人の女性に「キッチン周りの地味ストレス」について調査を行いました。
すると、1位は「シンクの排水溝の掃除」で46.4%、2位は僅差で「フライパンのギトギト汚れや焦げつきを洗う」、3位は同率で「換気扇のべたべた汚れの掃除」「調理中の油はねの掃除」で41.6%という結果に。
普段からキッチンに立つことの多い人からすると、どれも「わかる!」と頷いてしまうものばかりですよね!
この地味ストレスを軽減するための対策はあるのでしょうか?
プロに聞いた!すぐに実践できる地味ストレス対策
家事での地味ストレスを軽減するためには、一体どのような対策を行えばいいのでしょうか。
ここからは、料理研究家・ラク家事アドバイザーの島本美由紀さんに教えていただいた方法をご紹介します!
1.シンクの排水溝の掃除
島本さんによると、シンクの排水溝のぬめりは汚れる前に対策を行うことが重要なのだそうです。
20〜30cmほどに切ったアルミホイルをふんわりと丸め、排水溝に2〜3個入れてみましょう!
こうすると水に濡れたアルミホイルから金属イオンが発生し細菌の繁殖を抑え、嫌なぬめりを防いでくれるのだそうですよ。
アルミホイルは新しいものではなく使用済みのものでもOKなので、毎日の料理のついでにも行いやすいですね!
1週間ほどで効果が薄まってくるので、定期的に別のアルミホイルに交換しましょう。
また、すでに汚れてしまった排水溝には重曹とお酢を合わせた「発泡掃除」がオススメとのこと!
排水溝に重曹2分の1カップを満遍なく振ったら、上から1カップ分のお酢を少しずつかけましょう。
発泡後30分〜1時間ほどそのまま置いて、40〜50度のぬるま湯で洗い流します。すると、ぬめりや汚れが落ちやすくなりますよ!
2.フライパンのギトギト汚れ+焦げつきの洗い物
フライパンのギトギトした油汚れや焦げつきも、ついてからでは落とすのが大変ですよね。
フライパン用アルミホイルを使うことでフライパンを汚すことなく料理ができるので、後片付けがぐんとラクになるとのこと。焦げつきやすい下味冷凍した味付け肉や、薄焼き卵などもきれいに焼き上げることができます。
また、写真のように2枚に分けて敷くと2品を同時に作ることも可能なので、時短にも繋がります。
3.換気扇のべたべた汚れの掃除
換気扇のべたべたした汚れも、ついた後できれいにするにはつけ置き掃除が必要となります。
しつこいべたべた汚れ防止のためには、前もって換気扇フィルターを活用するのがオススメだそうです。
島本さんによると、きちんと汚れを予防できていれば、つけ置き掃除は1年に1回ほどで済むのだそうですよ!
4.調理中の油ハネの掃除
調理中、コンロや壁に油がはねてしまうことも珍しくはないですよね。
じつは、頑固に感じる油も冷めて固まる前であれば水拭きで簡単に落とせるのだそう!
そのときは面倒に思えても、後になってゴシゴシと拭くよりはるかに簡単です。
つい放置してしまう気持ちもよくわかりますが、後々の自分のためにも「油はねを見つけたらすぐに拭く」という習慣を身につけましょう!
また次の日など少し時間が経ってしまった油はねは水では落ちないことも……。
そんなときにも「もう遅い」と諦めずに、水で濡らしたタオルを30秒ほど電子レンジで温めてから拭くと簡単に落ちるそうです。
家事は効率よく行い地味ストレスを軽減!
今回は、今日からでも実践できる、家事での地味ストレス対策方法をご紹介しました!
家事は大変に思うことも多いですが、少しでも効率よくするための方法もたくさんあることがわかりました。
今回ご紹介したものも含め、少しでも未来の自分がラクに楽しく家事を行えるように工夫していきたいですね。