「コバエ」という種類のハエは存在しない
コバエとは、ハエ類のなかでも体長が1〜5mmの小さなハエを指す総称です。「コバエ」という種類のハエは存在せず、成長して大きなハエになるものでもありません。
じつは、一般家庭に発生するコバエは同じ種類ではなく、何種類も存在します。その代表的なものは、ショウジョウバエ類やノミバエ類、チョウバエ類、キノコバエ類などです。種類によって、生態も発生場所も異なります。
※以下、画像つきでコバエの種類をご紹介します。苦手な方は注意してください。
家庭でよく見る「コバエ」の種類は
サイズが小さいために網戸をすり抜けたり、わずかな隙間から室内に侵入してくる「コバエ」。コバエを駆除するには、コバエの種類を見分けることも大切です。家庭で見かけることが多い種類は、下記の4つです。
ショウジョウバエ類
体長:2〜4mm
色:黄赤色、黒色
発生場所:キッチンまわり、生ゴミ
ショウジョウバエ類は、気温が25℃の場合は卵から約10日で成虫になり、翌日には産卵します。1匹のメスが一生で約500個以上の卵を産むため、あっという間に湧いて増えます。
眼が赤く、キッチンまわりに多く発生するのが特徴です。英名で『fruit fly(フルーツフライ)』と呼ばれるように、果物を好みます。傷んだ野菜や飲み残しのアルコールなどが発生源になります。
ノミバエ類
体長:1〜5mm
色:黒色
発生場所:キッチンまわり、生ゴミ
ノミバエ類も腐った食物やゴミを好むため、キッチンまわりやゴミ箱付近でよく見かけます。足が発達し、飛ぶというよりは俊敏に動き回るのが特徴です。
チョウバエ類
体長:1〜5mm
色:黒褐色、黒色
発生場所:洗面所、バスルーム、トイレ
バスルームや洗面所など水回りで見かけるのが、主にチョウバエ類です。夜行性で日中はあまり活動せず、家の中のジメジメした薄暗い場所にいます。
クロバネキノコバエ類
体長:2〜4mm
色:灰黒色
発生場所:観賞植物、植木鉢
観葉植物の植木鉢近くで発生しやすいのが、クロバネキノコバエ類です。腐った植物や植木鉢に生えるキノコ類などを食べて育ちます。
このようなコバエを発生させないために知っておきたいのが「生態」ですよね。そしてその「対策」を知ることが重要です。アース製薬さんによると、コバエの好む環境を作らないことが重要なポイントなのだそうです。自分でできる対策方法については、次回の記事でご紹介します。
取材協力:アース製薬