コバエといっても種類はさまざま。それぞれの好みや生息場所を知ることがカギ
――夏になるとどこからともなくコバエが発生しますが、どんな場所から発生しているのでしょうか?
コバエというのは、ショウジョウバエなどの体長が2〜3mmの小さなハエの総称をいいます。種類としては、ショウジョウバエ、キノコバエ、ノミバエ、チョウバエなどがあります。それぞれ生息する場所が違っていて、種類によって好みも異なります。
ショウジョウバエは生ごみなどから発生して、中でもリンゴやスイカなどの腐った果物を好む傾向があります。よくキッチンにでるのがこのショウジョウバエです。体の色は、黄赤色です。
キノコバエは、灰黒色で湿気が高くて薄暗いところを好みます。自宅に観葉植物を置いている人も多いと思いますが、そのまわりに生息しています。同じく家庭菜園をされている方も要注意です。
ノミバエは、黒褐色で動きが俊敏なのが特徴です。さまざまな食品を好みますが、なかでも肉に潜り込んで産卵することがあるため、ノミバエがいるときは、ちょっとの間でも肉などを出しっぱなしにしないように注意してください。
チョウバエは、黒色の体をしています。お風呂や台所の排水まわり、下水管などのヘドロから発生し、室内に侵入してきます。夜行性のため昼間はトイレの壁などに止まっていて気づかないことも多いのですが、夜中は活発に活動しています。
ショウジョウバエ、キノコバエ、ノミバエが3ミリ前後くらいなのに対して、チョウバエは5ミリくらいと、ほかのコバエと比べて少し体が大きいのが特徴です。
外から侵入したコバエが土の上で産卵!?発生しやすい場所と効果的な対処法は?
――意外と気づかない場所で、発生しやすいところはどこですか?
チョウバエは自宅のトイレやお風呂などの他にも、公園の公衆トイレなどにもよく発生します。観葉植物にわくのは主にキノコバエになり、外から侵入してきて、観葉植物の土の上に卵を産み付けることもあるのでそこから繁殖することもあります。家庭で一番よく見る機会が多いのは、生ゴミに発生するショウジョウバエかもしれません。
これらのコバエの場合、病原菌などの媒介はしないものの、不衛生ですよね。コバエがとまった場合、その前にゴミなど衛生的でないものにたかっていたかもしれないと考えると、衛生面が気になります。