冷暗所は季節によって変わります
冷暗所というと、なんとなく「冷たい場所」というイメージがわきませんか?
しかし実際には、冷蔵庫と冷暗所はまったく別ものです。
冷暗所のはっきりとした定義はありませんが、
(1)1~15℃で温度が一定
(2)風通しがよく湿度が低い
(3)直射日光があたらない
上記3つの条件がそろっている場所を「冷暗所」と言います。
そのため、気をつけるべきなのが季節による温度・湿度の変化。日本には四季があり、時期によって温度が変わるため、冷暗所として使える場所も見直す必要があるんです。
じつはNGな冷暗所
ここからは、うっかり間違いやすい「じつはNGな冷暗所」の例をいくつかご紹介します。
NG1.冷蔵庫
繰り返しになりますが、冷蔵庫と冷暗所は別ものです。
冷蔵庫はつねに5℃程度に保たれており、湿度も低く直射日光にもあたりません。冷暗所としてはベストな場所とも考えられますが、食材によっては温度が低すぎて傷む場合があります。
また、庫内の温度は一定ですが、頻繁な開け閉めによって温度変化が生じやすい欠点も……。
冷蔵庫を冷暗所として活用するのなら、「野菜室」がおすすめです。野菜室は冷蔵室よりもすこし温度が高く、7~8℃程度に保たれているので低温障害を起こすリスクは低いです。
NG2.シンク下
シンク下は直射日光こそあたらないものの、水まわりが近いため湿気がこもりやすいです。
風通しも決していいとは言えない環境なので、できるだけ避けた方が無難と言えます。
NG3.夏場の廊下・玄関
冬は気温が低く、冷暗所として使える廊下や玄関ですが、夏場はNG。
熱がこもりやすく、高温で食材が傷む原因になります。梅雨の時期は湿度も上がるため要注意。
廊下と玄関は、季節による温度変化を受けやすいため、「冬・秋だけ」のように期間を決めて冷暗所にすることをおすすめします。
こまめに冷暗所の見直しを
冷暗所は、季節や家の構造によって適切な場所が異なります。
大切な食材が傷んでしまわないように、家の中の冷暗所を定期的に見直してみましょう。