NGその1.冷蔵庫で保存する
ダニが繁殖しないよう、冷蔵庫で保存している方もいるでしょう。じつはそれ、間違いです。
冷蔵庫で保存したほうがいいのは、たこ焼き粉や天ぷら粉などのミックス粉。だしや卵など粉以外の材料が含まれているため、冷蔵が向いています。
一方、小麦粉は臭いを吸収しやすいため、冷蔵庫はできるだけ避けたほうが無難。香辛料やおかずの臭いも移る場合があるためNGです。
また、室温に戻したときの温度差で結露し、かえってダニやカビが発生しやすくなるため注意してください。
製粉メーカーによっては、密閉容器に入れたうえで冷蔵保存OKとしているケースも。ただし、小麦粉の結露が起きないよう、頻繁な出し入れは避ける必要があります。
NGその2.コンロの近くで保管する
小麦粉は常温保存が適切ですが、温度変化が少ない場所で保管するのがきほんです。そのため、温度変化が激しいコンロの近くに置くのは避けましょう。
冷蔵庫と同じく、結露が発生して小麦粉の劣化につながります。ダニがついた小麦粉を食べるとアレルギー症状を引き起こす場合もありますのでご注意を。
NGその3.シンク下に保管する
繰り返しになりますが、小麦粉は臭いや湿気を吸収します。シンク下は冷暗所として好ましいように見えますが、じつは湿気がこもりやすい場所。シンク下独特のイヤな臭いが小麦粉に移る場合もあります。
シンク下は多湿になりやすいので、ダニ・カビの繁殖リスクを考えても、小麦粉の保管場所として適切とは言えません。
高温多湿は避けて「冷暗所」で保存を
小麦粉をただしく保管するには、温度が1~15℃に保たれている、直射日光があたらない風通しのよい場所が理想的。つまり「冷暗所」が適切です。
必ず密閉容器に入れて、開封後は早めに使い切るよう心がけましょう。