教えてくれたのは……春日 富士(かすが ふじ)さん
清掃代行 NAGAREBOSHI 本部統括兼、FC事業部長。一般社団法人日本洗濯機クリーニング協会 理事兼事務局長。お掃除アドバイザー。多くのメディアでご意見版コメンテーターとしても活動している。
なかなか落ちないトイレの「黄ばみ汚れ」
トイレの黄ばみ汚れの原因は、主に尿石汚れです。放置すると頑固な黄ばみ汚れになり、一般的なトイレ用洗剤では落とせなくなってしまいます。
変色が気になったときには、簡単にできる掃除方法でキレイにしましょう!
便座裏の黄ばみ汚れを落とす方法
頑固な黄ばみ汚れに効果的なのは、「トイレハイター」などの漂白成分の入った洗剤です。便座裏についた頑固な汚れは、洗剤をかけてこするぐらいでは落とせないので、かけた後にパックをするのがおすすめです。
用意するもの
- 「トイレハイター」
- キッチンペーパーや薄手の布
- ラップ
- クロス
- ゴム手袋
※「トイレハイター」は必ず単独で使用してください。酸性タイプの製品や食酢・アルコールなどと混ざると有害なガスが発生して危険です。
掃除方法
1.ゴム手袋をしましょう。水1Lに10mL(ひと押し)の割合で「トイレハイター」をうすめてキッチンペーパーか布などをひたし、しっかりしぼってから黄ばみ汚れが気になる部分に貼りつけます。
2.乾燥と液だれを防ぐため、上からラップで覆ってパックし、このまま2〜3分おきます。
3.キッチンペーパーとラップを外し、洗剤が残らないように水で濡らしたクロスで拭いて完了です。パックした部分だけではなく、その周辺もしっかり拭いてくださいね。
一度の掃除で落とせなかった汚れは、何度かくり返すことをおすすめします。
この方法を数回おこなうことで、蓄積された尿素が溶けて黄ばみが徐々に薄くなり、最終的には落とせるケースが多いですよ。
「クッションゴム」は取り外せる
トイレの黄ばみが最も出やすいのは、便座裏の「クッションゴム」の部分です。あまり知られていないかもしれませんが、じつは便座裏の「クッションゴム」は取り外し可能なんです!
1.水1Lに10mL(ひと押し)の割合でうすめたトイレハイターに布などをひたし、しっかりしぼってから、取り外したクッションゴムの汚れを拭き取ります。
2.クッションゴムがついていた部分の、すき間の汚れも拭いておきましょう。
3.クッションゴムを水で洗い流し、水気を拭き取ってから元に戻して完了です。
あまりにも黄ばみがひどく汚れが落ちない場合は、クッションゴム部分を交換するのもひとつの方法です。
しつこい黄ばみ汚れは、洗剤の力を借りてピカピカに! 簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。
※洗剤を使用する際は、パッケージ記載の使用上の注意点をよく確認のうえ、必ず守ってください。