「便座裏」の“最も汚れやすい部分”とは。意外と知られていない掃除方法をプロに聞いた

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2024.07.11

こすっても、なかなか落ちない「便座裏の黄ばみ汚れ」。不衛生に見えるだけでなく、ニオイの原因にもなるため、常にキレイにしておきたいですよね。そこで今回は、お掃除アドバイザー・ハウスクリーニング専門家の春日 富士さんに簡単にできる掃除方法を教えていただきました。最も汚れやすい“あの部分”も、ピカピカにしましょう!

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教えてくれたのは……春日 富士(かすが ふじ)さん

春日さん

清掃代行 NAGAREBOSHI 本部統括兼、FC事業部長。一般社団法人日本洗濯機クリーニング協会 理事兼事務局長。お掃除アドバイザー。多くのメディアでご意見版コメンテーターとしても活動している。

なかなか落ちないトイレの「黄ばみ汚れ」

トイレの黄ばみ汚れの原因は、主に尿石汚れです。放置すると頑固な黄ばみ汚れになり、一般的なトイレ用洗剤では落とせなくなってしまいます。

黄ばみやすい便座裏のクッションゴム

変色が気になったときには、簡単にできる掃除方法でキレイにしましょう!

便座裏の黄ばみ汚れを落とす方法

頑固な黄ばみ汚れに効果的なのは、「トイレハイター」などの漂白成分の入った洗剤です。便座裏についた頑固な汚れは、洗剤をかけてこするぐらいでは落とせないので、かけた後にパックをするのがおすすめです。

用意するもの

  • 「トイレハイター」
  • キッチンペーパーや薄手の布
  • ラップ
  • クロス
  • ゴム手袋

※「トイレハイター」は必ず単独で使用してください。酸性タイプの製品や食酢・アルコールなどと混ざると有害なガスが発生して危険です。

掃除方法

1.ゴム手袋をしましょう。水1Lに10mL(ひと押し)の割合で「トイレハイター」をうすめてキッチンペーパーか布などをひたし、しっかりしぼってから黄ばみ汚れが気になる部分に貼りつけます。

うすめたトイレハイター液を浸したペーパーを貼りつける

2.乾燥と液だれを防ぐため、上からラップで覆ってパックし、このまま2〜3分おきます。

ラップパックして時間をおく

3.キッチンペーパーとラップを外し、洗剤が残らないように水で濡らしたクロスで拭いて完了です。パックした部分だけではなく、その周辺もしっかり拭いてくださいね。

水拭きする

一度の掃除で落とせなかった汚れは、何度かくり返すことをおすすめします。
この方法を数回おこなうことで、蓄積された尿素が溶けて黄ばみが徐々に薄くなり、最終的には落とせるケースが多いですよ。

「クッションゴム」は取り外せる

トイレの黄ばみが最も出やすいのは、便座裏の「クッションゴム」の部分です。あまり知られていないかもしれませんが、じつは便座裏の「クッションゴム」は取り外し可能なんです!

じつは取り外し可能なクッションゴム

1.水1Lに10mL(ひと押し)の割合でうすめたトイレハイターに布などをひたし、しっかりしぼってから、取り外したクッションゴムの汚れを拭き取ります。

うすめたトイレハイター液をひたした布で拭く

2.クッションゴムがついていた部分の、すき間の汚れも拭いておきましょう。

ついていた部分を拭き掃除する

3.クッションゴムを水で洗い流し、水気を拭き取ってから元に戻して完了です。

水で洗い流して元に戻す

あまりにも黄ばみがひどく汚れが落ちない場合は、クッションゴム部分を交換するのもひとつの方法です。

しつこい黄ばみ汚れは、洗剤の力を借りてピカピカに! 簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。
※洗剤を使用する際は、パッケージ記載の使用上の注意点をよく確認のうえ、必ず守ってください。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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