NGその1.夜にタイマーを使う
熱帯夜が続く今年の夏、就寝中もエアコンが欠かせません。夜通し朝までエアコンをつけると、電気代がかさみそう……とタイマーを使う方もいるかもしれません。
ダイキンの検証によると、深夜2時まで切タイマー運転(28℃)を行った結果、明け方には暑さ指数(WBGT)が上昇。熱中症への警戒が必要とされる25℃近くにまで達しました。一方、つけっぱなし運転を行った場合は、睡眠時の暑さ指数(WBGT)は熱中症の危険が少ないと言われる23℃をキープ。この結果で分かる通り、熱帯夜の切タイマー運転は睡眠の質を下げるとともに、熱中症の危険も高まるんです。良質な睡眠をとるためにも、睡眠中もエアコンはつけっぱなしの方が快適です。
※暑さ指数「WBGT」……熱中症のリスクを評価する指数。気温や湿度、日射などをもとに算出される。
『朝まで「つけっぱなし運転」の方が快適』
引用:ダイキン エアコンの効果的な節電術で削減できる電気代を4つのケースで調査
https://www.daikin.co.jp/press/2024/20240424
NGその2.温度をオンオフで調整する
室温が涼しくなったからと言って、すぐにエアコンの電源を切るのはNGです。
エアコンは起動時、暑い部屋の温度を下げるときにもっとも電力を消費します。そのため、エアコンを一度消して再稼働すると、電気代がかさむ可能性が高いんです。
「部屋が涼しくなったから、一旦エアコンは切ろう」のように、スイッチのオンオフで室温を調整するのは適切ではありません。
節電の意識するのなら、エアコンは稼働したまま自動調節機能を使いましょう。
NGその3.エアコンのドライ機能を使う
エアコンのドライ機能は除湿をしながら室温も下げる機能ですが、じつは種類があります。ひとつは「弱冷房除湿」、そして「再熱除湿」の2種類です。
このうち弱冷房除湿は、冷房と比べて消費電力は少なめ。ただしその分、部屋の温度は少し下がる程度で、除湿効果もそれほど大きくありません。
一方再熱除湿は除湿力が高いものの、消費電力は冷房以上。猛暑日や熱帯夜で「とにかく部屋の温度を下げたい」というときは、節電と快適さどちらをとってもドライ機能は避けた方が無難です。
弱冷房除湿は軽く湿度を下げたいとき、再熱除湿もそれほど室温は下がらないので、湿度だけを下げたいときにおすすめです。
エアコンの節電を見直そう
よかれと思ってやっていることが、じつはそれほど節電にならないことは意外と多いです。
これから夏に向けてただしい節電を取り入れながら、エアコンを賢く活用しましょう。