教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
切り干し大根を焼きそば風にしあげる
今回は、切り干し大根の効果的な使い方をご紹介します。切り干し大根は大根を細切りにして干したモノですが、見た目が麺のように見えてきませんか? 今回は切り干し大根を麺の代わりにして、焼きそば風にしあげます。普通の麺に比べたらカロリーオフ、低糖質、そして便秘解消にも役に立つ食物繊維が豊富に含まれている食品です。ダイエットや気になるお腹ぽっこりを解消するメニューを作ってみます。
切り干し大根
切り干し大根は、天日干しすることで大根にはない魅力的な栄養素が豊富に含まれています。たとえば、切り干し大根には食物繊維が豊富に含まれ、不溶性、水溶性どちらも含まれています。不溶性にはリグニンというモノが豊富に含まれていて、腸のぜん動運動を促すのに役に立ちます。
またビタミンB群を豊富に含んでいるのも特徴です。ビタミンB群は代謝のビタミンと言われ、糖質や脂質を効果的に活用するのにも役に立つビタミンです。ダイエットには欠かせないビタミンなんです。
「切り干し大根の焼きそば風」の作り方
切り干し大根は、水に溶けやすい栄養素が多く含まれています。今回は、切り干し大根の栄養素を逃さずに取る方法もご紹介します。水で切り干し大根を戻したとき、戻し汁を使わない限り栄養素が戻し汁の中に流失してしまいます。戻し汁と一緒に捨ててしまうのはもったいないんです。
材料
- 切り干し大根……30g
- 水……100cc
- キャベツ8分の1
- 豚薄切り肉……100g
- 米油……適宜
- ソース(しょうゆで代用可)……適宜
- 塩・こしょう……適宜
- ごま油……小さじ1
トッピング
- 青のり……適量
作り方
1.今回は切り干し大根をたっぷりの水で戻さない使い方をしていきます。ボウルに切り干し大根と水(分量外)を入れて、手で混ぜて洗い、水を切って使います。
2.1のボウルに切り干し大根がひたるくらいの水を入れ、ラップをかけ、電子レンジで加熱します。加熱時間は、切り干し大根が水を吸ってアツアツの状態になるまで加熱します。今回は切り干し大根(30g)に対して、水(100cc)を入れ、600Wの電子レンジで2分(500Wの場合は2分20秒)加熱します。ラップをかけたまま、少し置きします。
※水の量は切り干し大根がかぶるというより、ひたひたになる程度の量です。電子レンジを使いたくない方は、同じ分量をフライパンの中に入れて、ふたをしてゆっくりと弱火で加熱して蒸してください。
3.その間に、キャベツや豚肉など焼きそばに使う具材を食べやすい大きさに包丁で切ります。
4.2のボウルに残った水分ごと切り干し大根をフライパンに入れ、中火で炒めます。余分な水分がなくなったらフライパンに油をひいて、豚肉を加えて炒めます。肉に火が通ったら切り干し大根と合わせて炒めます。キャベツを加えて、しんなりするまで炒めます。
5.全体をしっかりと炒めたら、切り干し大根が焦げやすいので、弱火にします。ソースと塩・こしょうを加えて、味を調節します。混ぜ合わせて味が整ったら、香りづけにごま油を回しかけます。全体を混ぜ合わせて、火を止めます。
※味つけは好みで調節してください。
6.器に盛りつけて、青のりを振りかけたら、できあがりです。
いかがでしたか? 切り干し大根を水で戻すと水に流れてしまう栄養素があります。水でサッと洗うぐらいにとどめて、水で戻さずに直接料理に使ってみてください。切り干し大根の甘みもしっかりと感じられます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。