お話を伺ったのは…薬日本堂・薬剤師 齋藤 友香理先生
東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務め、多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら外部セミナーも担当し、漢方を学ぶ楽しさを広めている。また社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。
湿度による内臓のむくみが原因
齋藤先生によると、雨の日は湿気の影響で、頭・肩・胃腸などに必要以上に水分が溜まるのだそう。水が溜まるとむくみとなるため、各所の機能低下が起こり、体調不調となる。
足のむくみは、内臓に水が溜まり、機能低下が起こっているサイン。「靴下の跡がくっきり！」な状態になったら、頭痛が起こるサインかも！？
体内の水分を追い出してむくみを撃退！
「体内の水分を外に排出するには、まずは発汗。運動をする習慣がある人は、軽い運動を。半身浴も効果的です。
意外にも実は1番大切なのは実は水分補給。新しいお水を補給することで溜まってむくみとなった水分を追い出すことができます。つい『水分を飲みすぎてむくんでしまった』と考えがちですが、むくみは古い水分が循環せず溜まってしまった結果なので、むくみサインが出た時には積極的に水分補給をしましょう。」
つい、暑くなると冷たい飲み物を欲してしまうけど、齋藤先生によると胃腸が冷えると水分代謝が低下してしまうため、常温か温かい飲み物がオススメとのこと。
雨の日にオススメのおいしいドリンク2種
むくみが内臓の不調の原因になり、それを解決するには「発汗」と「水分補給」が有効とは！ 驚くばかり。引き続き、齋藤先生オススメのおいしくて利尿作用のあるむくみ対策ドリンクをご紹介。
はとむぎ茶＋黒豆茶
利水作用のある、はとむぎ茶に血や水分のめぐりを良くする黒豆茶をプラスして、むくみ対策を！
【材料】はとむぎ茶 大さじ２ 黒豆茶 大さじ２ 熱湯 300～400ml
【作り方】材料をティーポットに入れ、熱湯を注いで蒸らす。
黒豆茶が手に入らない場合は、水洗いした黒豆を15分程度、皮が破れるまでフライパンで炒ると簡単に黒豆茶が作れる。市販の炒り黒豆を使ってもOK。はとむぎ茶は手軽なティーバッグをスーパーで。
子どもにも飲みやすく食事の邪魔をしない味わい。ノンカフェインなので夜の寛ぎタイムのお供にして、ほっこりと。
あんず（アプリコット）紅茶
あんず（アプリコット）には、βカロテンやミネラルが多く含まれ、冷え予防に効果的！
【材料】あんず（ドライフルーツ） 2個 ダージリンティーバッグ １袋 熱湯 約150ml
【作り方】あんずを縦半分に切り、カップにティーバッグとともに入れ、熱湯を注ぎ1分半～2分たったら、ティーバッグを取り出す。
ダイエット中のおやつの時間にも最適。めぐりを改善するあんず紅茶。甘酸っぱいあんずのおいしさを堪能できる、至福のドリンク。朝の目覚めや、ダイエット中のおやつタイム、食後のひと時に紅茶とあんずの甘みでリラックス。
子どもだってつらい気象病
雨の日に、子どもたちが登園や登校を渋ることはありませんか？ 雨に濡れることや傘やレインコートがイヤなだけではなく、大人と同じように不調を感じているのかも。
「そういえば！」と心当たりがある場合は、軽い運動や半身浴での発汗に加えて常温か温かいドリンクで体調を整えてみて。
※ 参考
東洋経済オンライン ｢学校に行きたくない｣原因は気象病かもしれない 曇りや雨の日に｢頭痛｣がひどくなる子ども
佐藤 純 : 天気痛ドクター・医学博士
