教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
えのきを積極的に活用しよう
今回は、内臓脂肪を減らす「朝のえのきスープ」をご紹介します。えのきが内臓脂肪を減らす理由は、以下のようなものがあります。
- キノコキトサン:整腸作用・腸内の脂肪や老廃物を吸着し、排出させる効果がある。
- エノキタケリノール酸:えのき特有の成分で、内臓脂肪を減らす効果がある。
- ビタミンB群:えのきはきのこの中でもビタミンB群が最も多く含まれている食材。糖質や脂質を分解するのにも必要不可欠な栄養素。
そのほか、鉄・カリウム・葉酸・亜鉛なども含まれています。ぜひ、えのきを積極的に活用してみてください。
卵
卵はほぼ完全栄養食品と言われ、ビタミンC以外の栄養素をほとんど含んでいます。卵はたんぱく質食品ですが、そのたんぱく質も必須アミノ酸すべて含まれるアミノ酸スコア100の食材なんです。低GI食品なので、ダイエットにもおすすめです。
「えのきスープ」の作り方
えのきスープは、朝飲んでいただくことに意味があります。えのきには食物繊維が豊富に含まれていて、朝に食物繊維が豊富なモノを取ることで、昼食時の血糖値の上昇を抑える効果があるんです。内臓脂肪を意識している方には、ぜひ朝に取り入れていただきたい一品です。
材料(2人分)
- えのき……(大1株)220g
- 卵……2個
- 粉末だし(顆粒だしでもOK)……小さじ2
- しょうゆ(塩やみそでも代用可)……小さじ2
- 水……400cc
作り方
1.えのきの根本部分(茶色い部分)を切り落とし、細かめに包丁で切ります。くっついている部分は、手でほぐしてください。
※えのきを細かめに切ることで、えのきの栄養素がスープに溶け出しやすくなります。
2.鍋に水を入れ、粉末だしとえのきを入れて、煮だしていきます。
※粉末だしのうまみは、食欲を抑える効果があります。うまみ成分をしっかりと感じられるスープ料理などを活用すると、余分なモノを食べ過ぎなくてすむのでおすすめです。
3.煮立ってきたら、しょうゆを加え、混ぜ合わせます。卵を一気に加えて、混ぜ合わせます。
4.沸騰をして卵が少し固まれば、できあがりです。
いかがでしたか? えのきスープに酢(どんな酢でもOK)を加えて、内臓脂肪を減少させる効果をプラスさせた食べ方もおすすめです。あまり栄養がないと思われているえのきですが、じつはすばらしい成分をいろいろと含んでいます。ぜひ、活用してみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。