教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
下ゆで・下処理なしで作れる!
今回は、炊飯器にお任せで準備時間10分で作れる「大根の参鶏湯」をご紹介します。大根の煮物は面倒な下ゆでや下処理がありますが、炊飯器ならその必要もなく、栄養も逃さずいただけます。身近な食材だけですが、風邪予防や免疫力アップ、体を芯から温めるなど、薬膳効果も期待できるレシピです。
※炊飯器で調理をする際は、必ず「調理」または「煮込み」メニューがある炊飯器をお使いください。
大根の参鶏湯の薬膳効果
今回の大根の参鶏湯スープには、大根や長ねぎ、にんにく、しょうがを使います。これらの効果は、以下の通りです。
- 大根:大根は特有の辛味がありますが、その前駆体はグルコシノレートという抗酸化物質。解毒作用、抗炎症作用がある。前駆体のまま体内に入るように大きめに切ってスープごと食べるのがおすすめ。
- ねぎやにんにく:血行促進に役立つ。
- しょうが:加熱をすることでショウガオールという成分が増えて、体の芯から体を温める効果がアップ。
大根の参鶏湯スープは、免疫力アップ、風邪予防には最適なレシピです。
「大根の参鶏湯スープ」の作り方
材料(4人分)
- 大根……300g
- 鶏もも肉……1枚(300g)
- 長ねぎ……1本
- にんにく……3かけ
- しょうが……1〜2かけ
A
- オートミール……大さじ3(米、もち麦、押し麦でも可)
- 鶏がらスープの素……大さじ1
- 塩……小さじ1
- ごま油……大さじ1
- 水……600cc
注意事項:金属製のお玉など、硬い調理器具は内鍋を傷つける場合もあります。スープをすくう際は、硬い調理器具を使わないようにしましょう。
作り方
1.鶏もも肉を、少し大きめのひと口大にカットします。切った鶏もも肉を内窯に入れます。
※鶏もも肉の皮は、入れても入れなくてもどちらでもOKです。
2.大根は皮がついたまま1.5~2cmの厚さに切り、4等分に切ります。しょうがは皮をつけたまま、輪切りにします。大根、しょうがを1の内窯に加えます。
3.長ねぎはめん棒などでたたき、2cm幅に切ります。にんにくもめん棒でたたきつぶします。長ねぎとにんにくを1の内窯に加えます。
※ねぎやにんにくはめん棒などであらかじめたたいて細胞壁を壊すと、有効成分が増えます。ちょっとした一手間ですが、ねぎやにんにくに含まれる栄養素が高くなりますのでおすすめです。
4.内窯に、水・鶏ガラスープの素・オートミール・塩・ごま油を加えます。炊飯器にセットして、スタートボタンを押します。
5.炊飯が終わったら混ぜ合わせ、器に盛りつけて、できあがりです。
※炊き上がり後、すぐに食べてもおいしいのですが、保温で30分程度寝かせておくと味がなじんでさらにおいしくなります。時間があるときは、ぜひ試してみてください。
今回は、「大根の参鶏湯」をご紹介しました。免疫力アップ、風邪予防に役立つ薬膳スープです。おかずスープとしても楽しめます。ぜひ、作ってみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。