「柔軟剤」の使いすぎNG!知っておきたい“3つの注意点”「 香害になるかも…」「逆に不衛生になる」

家のこと

2024.10.28

4児の母で洗濯研究家の平島利恵です。寒い季節になるとニットやシャツのケアに柔軟剤を使う機会が増えますよね! でも柔軟剤の使いすぎは逆に、衣類を傷める原因になることがあると知っていますか? 今回は、柔軟剤を使いすぎることで「損」してしまう理由と、正しい使い方を解説します。

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柔軟剤を使いすぎると「損する」3つの理由

1. 衣類やタオルが黒ずむ・臭う

柔軟剤の使い過ぎがタオルの黒ずみ・臭いの原因に

柔軟剤は繊維をコーティングし、柔らかな肌触りに仕上げますが、すすぎ不足で汚れが残った衣類に使用すると、汚れを引き寄せ、汚れごとコーティングしてしまいます。タオルや洋服が気づかぬ間に黒ずむ方は、すすぎ不足×柔軟剤が原因かもしれません。汚れが残っているため、生乾きの嫌な臭いの原因にもなります。

2. 洗濯槽の汚れ・黒カビの原因に

柔軟剤の使い過ぎが、洗濯槽の汚れの原因に

柔軟剤はすすぎの最後の水に投入されるため、洗濯槽に成分が残りやすくなります。この余分な成分が洗濯槽内に蓄積し、時間が経つと黒カビの温床に。洗濯機自体の性能を低下させるだけでなく、衣類にカビの汚れや臭いが移ることもあり、洗濯が不衛生になってしまいます。

3. 香害(こうがい)の原因に

柔軟剤の使い過ぎが、香害の原因に

柔軟剤を香りづけのために使う方も多いと思います。でも、柔軟剤の入れすぎは「香害」の原因になります。香害とは、周囲の人に不快感を与えるほどの強い香りのこと。特に通勤電車などの密閉された空間では、他の人にとって不快な香りとなることも。特に香りが長続きする柔軟剤を毎回使うと、香料が衣類や洗濯機に蓄積し、次第に香りが強くなってしまうため、注意が必要です。

※香りが苦手で、でも柔軟剤を使いたいという方は、無香料の柔軟剤を選ぶのがおすすめです。

柔軟剤の正しい使い方と注意点

柔軟剤を正しく使うことで、衣類はふんわりと仕上がり、静電気も防止できますが、使い方を誤ると逆効果になります。以下のポイントを押さえて、効果的に使いましょう。

1. 衣類に合わせて柔軟剤を使う

柔軟剤が必要な衣類にだけ使用する

柔軟剤を毎回使用する必要はありません。柔軟剤は繊維をコーティングするため、使いすぎると吸水性が低下してしまいます。タオルが水を十分に吸わなくなったり、スポーツウェアの速乾機能を損ねることも。どんな衣類にでも使うのではなく、柔軟剤が必要な衣類に使用しましょう。

柔軟剤を使った方がいい衣類

  • アウター:埃や花粉の付着、静電気を予防します
  • ニット:毛羽立ちや静電気を予防します
  • シャツ・おしゃれ着:シワを予防し、着心地を向上します

2. すすぎは必ず2回以上

すすぎは必ず2回以上に

柔軟剤を使用する際は、必ずすすぎを2回以上に設定しましょう。すすぎ不足で汚れた衣類に使用すると黒ずみや臭いの原因になります。柔軟剤は、汚れをしっかり落とした清潔な衣類に使用するのが鉄則です。

3. 使用頻度と量を守る

柔軟剤は必ず計量する

柔軟剤は規定量を守って使うことが大切です。適当に目分量で使用するのではなく、水の量に合わせ、規定量を計量しましょう。面倒な方は、自動投入にするのがおすすめです。

洗濯槽の掃除も忘れずに!

洗濯槽の掃除も忘れずに

柔軟剤を使う頻度が高い場合は、洗濯槽をより頻繁に掃除することをおすすめします。柔軟剤の成分は洗濯槽にも残りやすく、これが汚れやカビの原因になります。月に一度は洗濯槽クリーナーを使って、洗濯槽を清潔に保ちましょう!

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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