静電気が起こる原因は「摩擦」
冬になると、なぜ服からの静電気が起こりやすくなるのでしょうか。それは、重ね着によって衣類の摩擦が起こりやすくなるからです。
さらに、空気の乾燥によって湿度が低下し、発生した静電気の逃げ場がなくなることも一因として考えられます。
これをふまえると、服の摩擦を最小限におさえて、静電気が逃げる水分を与えてあげると対策として効果的! 静電気が発生するしくみさえ理解できれば、静電気による“バチバチ”も軽減できます。
服からの静電気を防ぐ方法
1.静電気が出やすい組み合わせ(素材)を避ける
どんな素材の服でも、ほとんどが電気を持っています。さらに、素材の組み合わせによって、静電気が発生しやすい場合があるんです。
〈静電気が起こりやすい組み合わせ〉
ポリエステル+ナイロン・ウール
アクリル+ナイロン・ウール
たとえば、ポリエステルのタイツにウールのスカートを履くと、高確率で静電気が起きます。タイツがスカートにひっついて離れなくなるのも、このためです。
中でも化学繊維の「ポリエステル」は、水分を含まない、静電気が起こりやすい素材のひとつ。なるべく静電気を避けるのならば、電気のバランスが保たれるよう、同じ素材の服を組みあわせて着用するのも有効な対策です。
2.柔軟剤で衣類を洗う
繊維の表面をなめらかにしてくれる柔軟剤には、静電気を起こりにくくしてくれるメリットがあります。
摩擦による静電気が発生しづらくなるので、冬の間は柔軟剤で仕上げると◎。
柔軟剤によっては静電気予防効果のあるものもありますので、ドラッグストアで探してみてください。
3.ハンドクリームを塗る
静電気予防スプレーやミストを使うのも有効ですが、なければハンドクリームでも代用できます。ハンドクリームで保湿することで逃げ場ができ、静電気が起きづらくなるんです。
手に塗るのはもちろん、タイツにうすく塗るとスカートにくっつくのを防止できます。
対策すれば不快感も軽減できる
静電気は厄介なものですが、しっかり対策を行えば発生をおさえられます。今すぐできる予防法もありますので、ぜひ試してみてください。