風邪のときには「おみそ湯」を
みその「善玉菌」で免疫力アップを!
みそは、豊富な善玉菌をふくむ優良な発酵食品。
腸内環境を整え、免疫力アップ、美肌効果なども期待できるといわれ、タンパク質やミネラルも豊富な頼れる栄養食です。
おみそでミネラル補給も
みそ汁は、風邪などで体調をくずしたときにもおすすめなんです。
消化がとてもよく、胃への負担が少ないことから、ファスティング(断食)明けの回復食としてもよく飲まれています。発熱の汗によって失われたミネラル補給にも最適。
先日筆者も風邪気味でみそ汁を飲みましたが、体に栄養がゴクゴク染み渡る感じが最高でした。逆に普段よりもおいしく感じるくらいです。
そして食欲がないときや風邪どきなどにみそ汁を飲むときには、三つほどポイントがあります。
1. 具やダシを入れない
肉や野菜などの具や強いダシなども胃の負担となるので、基本みそとお湯だけで作ります。いわば「おみそ湯」ですね。
みそは発酵するときに大豆たんぱくを分解して、うま味(アミノ酸)を作るので、おみそ湯は意外とおいしいですよ。
2. 米か麦の麹を使ったみそを使う
おすすめは、米か麦の麹を使った米みそや麦みそです。
赤みそなどの豆みそは、ダシがないとおいしく感じません。白みそは塩分が低すぎるので、分量を多く入れる必要があります。
3. シンプルな材料で作っているものを選ぶ
成分表示を見て「大豆・米(麹)・塩」などだけのシンプルな材料を熟成させたみそを選ぶこと。ダシ入りみそなどは添加物が入っているものも多いので、弱った体には少し負担となります。
最近は企業努力により、麹をたくさん使ったおみそでもかなりお手頃な価格で購入できるようになり、選択の幅が増えています。
以上を意識して、おみそ湯を作ってみましょう。
おみそ湯(汁) (調理時間:2分)
材料(1人分)
・みそ(米みそや麦みそ)……小さじ2〜3
・お湯……1カップ
作り方
1. 鍋にお湯を沸かしたら火を止め、みそこしなどでみそを溶き入れます。
2. みそこし内の大豆や麹もおみそ汁に戻し、お椀に入れます。
「気持ち薄いかな?」くらいがおすすめ
おみそは製品によって塩分濃度やコクの具合が違うので、お好みの量で調整してくださいね。
「気持ち薄いかな?」くらいの方が、飲み終わった後の満足感が高いと個人的には思います。最後までスープを飲ませるラーメン屋さんは、スープの濃さを少し抑えることで後半にピークを持ってくるあの原理ですね。
普段濃い味付けに慣れている人ほど、おみその自然な味わいをおいしく感じることができるかもしれません。暴飲暴食で疲れた年末の胃に、何も足さない「おみそ湯」、ぜひお試しください。