教えてくれたのは……伊藤香織さん
旭化成ホームズ株式会社 LONGLIFE総合研究所主席研究員。収納・片づけ研究20年に基づく、生活者の声と実態を見つめ、変化を続けるくらしに寄り添う収納計画を提案し、イマドキのくらしの悩みを解決するヒントを提供している。
多くの人が収納に困っている「衣類」
ヘーベルハウスにお住まいの方へのアンケート結果では、片づけたいけれど片づかなくて困っているモノの2位に「衣類」がランクインしました。クローゼットは限られた収納スペースになるため、整理整頓できていないと散らかった印象になってしまいがちです。
今回は、クローゼットをキレイに保つための4つのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.「ゾーン分け」には便利グッズを取り入れる
夫婦で寝室のクローゼットを共用する場合、サイズもスタイルも異なる夫婦の衣類をそれぞれ分けて収納したいと考える方も多いと思います。ゾーンを分けるときに便利なのが、吊り下げ収納できる「シャツハンガー」。シャツハンガーを仕切りとして使うことでゾーン分けがしやすくなるので、おすすめの方法です。夫婦だけでなく、複数のお子さんがいるご家庭では、お子さんごとに分ける際にも便利です。
シャツハンガー自体は、共用収納ゾーンとして上手に活用すると、使い勝手のよい収納スペースを作ることができます。個人で管理しやすい環境を整えることで、毎日の洋服選びが楽になり、効率的かつストレスの少ない収納が実現します。
2.掛ける衣類の下のスペースを活用する
上記のシャツハンガーの下や、ハンガーに掛けた衣類の下のスペースには、ポリプロピレン製の引き出しケースなどを置くと収納スペースを確保することができます。たたむ衣類をスッキリ収納でき、クローゼット内がより使いやすく整います。
3.使用頻度で置き場所を決める
クローゼットの上段には、季節外の布団や普段使っていないバッグなど、使用頻度が低いモノを置きます。布団はただ入れると形が揃わずに収納しにくいため、布団用の収納ケースに入れましょう。
4.モノを手放す基準を持つ
旭化成ホームズ株式会社で実施した「収納の満足度調査」の結果では、モノを手放すことが得意な方は、自分なりの基準を持っていることがわかっています。
提供:旭化成ホームズ株式会社 LONGLIFE総合研究所
衣類は、着られなくなる状態になるまで取っておくのではなく、「1年以上着ていないこと」を基準にするとクローゼット内が衣類であふれることを防ぐことができます。
気づくとごちゃごちゃしがちなクローゼットは、これらのことを意識するだけでスッキリ片づきます。ぜひ取り入れてみてくださいね。