降りるときに「閉」を押しても意味がない!?その理由とは
エレベーターから出るとき、自分が降りた後にすぐドアが閉まるように、「閉ボタンを押しながら降りた」経験はありませんか?
ドアを出る直前に、右手を伸ばして「閉ボタン」を押す……。乗り合わせた人のために「早くドアが閉まるように」という親切心やマナーからしている人が多いかと思います。
しかし、その気持ちとは逆に、ボタンを押しても意味がないことが多いんです。
ボタンを押す「腕」にセンサーが反応
エレベーターを出るときに、ドアの「閉ボタン」を押しても意味がない。その理由は、エレベーターの多くは“誰もいない”状態をセンサーで検知して自動でドアを閉じる仕組みだからです。
降りた後にボタンを押すと、必然的にドアの間に腕を差し出すことになります。このとき、エレベーターのセンサーは伸ばした“腕”に反応! 安全装置がはたらき、ドアの動きを制御するため、閉ボタンを押しても無効になるというわけなのです。
ちゃんと「閉める」機能はある
とはいえ、ドアの「閉ボタン」自体に意味がないわけではありません。乗っている間に押せば、ドアはきちんと閉まります。
無効化されるのは、あくまでも降りながら押した場合です。よかれと思ってドアを押しながら出ても意味ないどころか、エレベーターの正しい使い方でもありません。
扉が自然と開閉するのを待とう
降りるときに押すドアの「閉ボタン」。“次の人のために早く閉めてあげよう”という気持ちは、きっと伝わっています。ボタンの効果よりも、そのやさしさが大切。エレベーターの中でも、思いやりの気持ちはちゃんと届いているはずです。
ただし、繰り返しになりますが、「閉ボタン」を押しながら降りても、早くドアが閉まることはありません。エレベーターを安全に利用するためにも、乗り降りは慌てずスムーズに、扉が自然と開閉するのを待ちましょう。