網入りガラスは「防犯ガラス」ではなかった……
金属のワイヤーが入っている、見た目も丈夫そうな網入りガラス。しかし、本来の用途は防火用です。網入りガラスは割れた際に飛び散りにくく、火災や地震発生に備えて取り付けられているもの。主に、建築基準法で定められる防火地域などに該当する場合に使われています。
網入りガラスは「割れにくい」のではなく「破片が大きく飛び散らない」ので、強度はふつうの窓ガラスと同じ。ハンマーを使えばいとも簡単に割って侵入できます。
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網入りガラスにできる防犯対策は?
繰り返しになりますが、網入りガラスの防犯性は高くありません。むしろ割るのはたやすいため、空き巣や不法侵入から守るには対策が必要です。
対策その1.「防犯合わせガラス」に変える
防犯目的で選ぶなら、防犯合わせガラスに取り替えるのもひとつ。防犯合わせガラスは、2枚のガラスの間に強靭な中間膜をはさんだ構造になっているため、割れても貫通しにくいのが特徴です。破って侵入するには非常に手間がかかるため、犯罪から狙われにくくなります。
対策その2.CPマーク付きの防犯フィルムを張る
窓を丸ごと交換するのが難しい場合は、防犯フィルムを貼るだけでも一定の効果がありますよ。このとき、フィルムは「CPマーク」が付いているものを選びましょう。
CPマークは、防犯性能試験で5分間以上の侵入を防御することができるかを確認した、防犯性能の高い商品に付けられています。価格はやや高めですが、空き巣の被害リスクをぐんと抑えられますよ。
窓の防犯対策は念入りに
空き巣の侵入経路になりやすい窓は、念入りな対策が必要です。「網入りガラスだから大丈夫と」思ってそのままにしておくと、空き巣から狙われやすくなることもあります。
できる対策をひとつずつ行って、安心して暮らせる家づくりを始めませんか?