夏のエアコン、1日中つけっぱなしでも問題ない……?
結論から言うと、エアコンは24時間ずっと使って問題ありません。
家庭用のエアコンは、言うならば床暖房と同じように、長時間運転することを前提とした家電です。そのため、1日中つけっぱなしにしたことが原因で故障する……という心配は無用です。
こまめに電源を消す方がNGな場合も
つけっぱなしよりも気をつけたいのが、こまめな電源のON・OFF。エアコンは動き始めに大きく電力を消費するので、電源を入れたり切ったりすると負担がかかります。
電気代を考えても、30分〜1時間程度の短時間の外出なら、エアコンはつけっぱなしの方が効率的です。特に外気温と室温の差が大きい日中は、電源を消すとすぐに室温が高くなります。再び冷やす方が電力を使うため、短時間なら“つけっぱなし”がお得なのです。
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つけっぱなしには注意点も!
基本的には24時間運転しても問題がないエアコンですが、いくつか気をつけるべき点もあります。
1.フィルター掃除をさぼらない
エアコンを1日中使っていると、フィルター掃除のタイミングがとりづらくなります。「自動お掃除機能がついているから大丈夫」と安心してはいけません。
エアコンの自動お掃除機能が働くのは、運転を終えてから。電源がOFFにならなければ作動しないので、つけっぱなしでは汚れがどんどん溜まります。
また、エアフィルター掃除も必須。運転時間が長いほど汚れも溜まるうえに、そのままにすると冷房効率が落ちて電気代がかさむ原因になります。
2.電気代が上がる
こまめに電源をON・OFFするよりは、つけっぱなしの方が電気代の節約になる場合があります。しかしこれは、短時間でエアコンの電源を切る場合です。
エアコンの運転時間が長くなれば、それだけ消費電力が増えるのは当然。24時間つけっぱなしにすると、1日中快適に過ごせる一方で、電気代が上がることも頭に入れておきましょう。
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エアコンの“つけっぱなし運転”を上手に使おう
短時間の外出時や夜間はつけっぱなしも選択肢に。しばらく家をあけるのなら、一度電源を切るなど上手に使うと、エアコンの負担を減らせるうえに電気代の節約にもつながります。
こまめなフィルター掃除を行い、自動お掃除機能のために電源をOFFすることも大事。猛暑になる今年の夏も、エアコンとうまく付き合いながら快適に乗り切りましょう!