1.2週間に1回、フィルター掃除
節電対策として非常に効果的な方法の1つが「フィルター掃除」です。
なんと、フィルターを1年掃除しないと、約25%の無駄な電気代が発生してしまう可能性があります!
エアコンの冷房運転は、室内機がお部屋の中の空気を吸い込み、室内機の中で冷やしてから戻すことで室温をコントロールしています。フィルターにホコリがたまると、室内機を通って冷やされる空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかってしまい、それが無駄な電力消費につながります。
使い始める前に掃除をしただけで安心するのではなく、ちょっとした時間を見つけて、2週間に1回フィルター掃除を行うようにしてみてください。
2.室外機の周りにものを置かず、高温になることも避ける
室外機の吸込口や吹出口がふさがれると、エアコンがうまく室内の熱を外に出すことができず、負荷がかかってしまいます。エアコンの運転効率が下がることで、消費電力が上がり、電気代も上がります。室外機にカバーをかけたり、周辺に荷物を置いたりせず、室外機周辺の風の流れを妨げないようにしましょう。
また、室外機周辺が高温になった場合も、エアコンの運転効率が下がることがあります。直射日光で室外機の周りが高温なってしまう場合は、日影が作れて風通しも良い「よしず」などを、室外機から1メートルほど離れたところに立て掛けることも効果的です。
3.帰宅したら、まず部屋の換気
帰宅直後に部屋の中が外よりも暑いと感じたときは、すぐにエアコンのスイッチを入れるのではなく、まずは、窓を開けて空気の入れ替えを行いましょう。熱気を部屋の外に逃がしてからエアコンをつけることで、無駄な電気を使わず、効率的に部屋を冷やすことができます。
窓を開けて換気をするときは、1か所の窓だけでなく、2カ所の窓を開けることで空気の通り道ができて効率的に熱を出すことができます。2つの窓は対角線上にあるとさらに効率的です。
4.風向きを水平にして温度ムラを抑える
夏場の室内では、天井付近と床付近の空気の温度に差が出る「温度ムラ」が起こりやすくなっています。暖かい空気は上昇する性質があるからです。温度ムラができていると、エアコンが「室内はまだ設定温度に達していない」と判断して、人がいる床付近は十分涼しくなっていても、必要以上に運転してしまうことがあります。快適性が下がるだけでなく、エアコンへの負荷が上がり、消費電力も増えてしまいます。エアコンの風向を水平にしたり、扇風機やサーキュレーターなどを使って室内の空気を撹拌したりするなどが、温度ムラを抑えるのにおすすめです。
5.風量は「自動」が正解
「自動よりも”弱”の方が節電になるのでは?」というイメージを持たれている方もいるかもしれません。しかし、エアコンの風量は「自動」がおすすめです。風量を弱めると、室内が設定温度に到達するまでに時間がかかり、その分、無駄な電気代がかかってしまうこともあります。風量は「自動」にしておくと効率的です。
6.こまめにスイッチを「切らない」
エアコンが多くの電力を消費するタイミングは、運転を開始してすぐなど、設定温度をめざして室温を大きく変化させているときです。一方、設定温度になった後、室温を保つための電力は少なめです。エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増え、その分エアコンに負荷がかかり、消費電力が増えてしまいます。多くの場合、部屋の換気やちょっと出かけるときなど、30分程度であればスイッチを切るよりも、つけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられます。
電気代の値上げを必要以上に恐れてエアコンをつけない、というのは身体によくありません。節電できるポイントはたくさんあります。快適に健康に過ごすため、この夏ぜひ実践してみてください!