意味がなかったなんて…。カビが消えない“勘違い行動3つ”

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2025.07.13

お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。暑い時期になると、浴室や洗面台、窓のパッキンなどに黒く広がる「カビ汚れ」。じつは掃除方法がとても肝心。間違うとカビが余計に広がる場合があるんです。そこで今回は、ついやりがちな「カビ掃除のNG」ご紹介します。

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NGその1.こする

バスタブをこする人出典:stock.adobe.com

深く根を張ったカビは、拭いても落ちないほど頑固です。となると、力を込めてゴシゴシ拭く……という手段にもっていきがち。しかしこれは、カビの胞子を飛ばして広げる原因になります。
乾いた布やブラシでこすることでカビの胞子が空気中に舞い上がり、まわりにも新たなカビを生み出してしまうんです。また、カビの根も残ります。まずは「こすらずに殺菌・除去」が鉄則。カビ取り剤などで根本から退治しましょう。

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NGその2.拭き取る

タオルで拭き取るところ出典:stock.adobe.com

カビは表面だけでなく、素材の奥まで根を張っています。こすっても表面が薄く削れるだけで、深く入り込んだ部分はそのまま。「拭き取る」という掃除は一番ラクで手軽な方法ですが、カビに関してはそれほど意味がないんです。
むしろ、水拭きやアルコールによってかえって湿気を与えてしまい、カビ繁殖の手助けにつながることもあります。
カビを根絶するのなら、見えている部分だけではなく“見えない部分”のアプローチが重要。表面のカビがなくなっても、しばらくするとまた同じ場所に生えてきますので、見える範囲のカビを取り除いて満足するのは避けましょう。

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NGその3.用途に合わないカビ取り剤を使う

洗剤のついた壁出典:stock.adobe.com

市販のカビ取り剤、いろいろな種類があって選ぶのに迷いますよね。けれど、「とりあえず手元にある洗剤でやっちゃえ!」というのはキケン。
用途や素材に合わないものを使うと、効果がなかったり素材を傷めたりするおそれがあります。
カビ取り剤は、「浴室」「窓」のようにそれぞれ用途がわかれていますので、場所に合う適したものを選びましょう。

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正しい掃除方法でカビとさよなら!

生活するうえで、カビの発生をゼロにするのはなかなか難しいです。大切なのは、カビの特性を理解して正しい方法で掃除すること。撃退法さえわかれば、カビはこわくありません。
焦ってこすったり拭き取ったりせずに、カビを根っこから除去できるお手入れ方法を選びましょう。

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著者

三木ちな

三木ちな

クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級の資格を保有し、お掃除のプロとして掃除や収納の知識を発信する、子ども3人のママライター。時短家事スペシャリストを受講し、家事や仕事で忙しい人でも「簡単にできるお掃除方法」を得意とする。 また、節約生活スペシャリストとして、食費2万円台で暮らす節約術や、ふるさと納税、業務スーパーのお買い物術などみんなが知りたい情報をいちはやくキャッチしお伝えしています。 腸活アドバイザーの資格を活かし、節約術だけでなく、カラダにいい食費節約術も発信中。

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