かえって劣化する。「扇風機」のお手入れに“使ってはいけない3つの洗剤”「使うところだった…」

家のこと

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2025.07.15

お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。夏に涼をとれる定番の家電「扇風機」。羽根にホコリが溜まりやすいため、快適に使うためにも定期的なお手入れは欠かせません。しかし、洗剤の使い方によっては扇風機が劣化するおそれも……。そこで今回は、扇風機の掃除に使えない「NGな洗剤」をその理由と合わせてご紹介します。

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NGその1.塩素系漂白剤を使う

塩素系漂白剤のキッチン泡ハイター

扇風機本体や羽根の部分は、しだいに黄ばむことがあります。素材のほとんどはプラスチック製のために、経年劣化による黄ばみは少なからず起きるものです。
しかし、だからといって塩素系漂白剤を使用するのはおすすめできません。キレイになるどころか、表面のツヤが失われたり色があせたりと逆効果になる場合があります。
塩素系漂白剤は強力な洗剤ですが、扇風機のお手入れでは使用を控えましょう。

NGその2.アルカリ性洗剤を使う

アルカリ性のオキシクリーン

アルカリ性洗剤も皮脂や手アカなどの油汚れに強く、水では落ちない汚れも簡単に落としてくれる優れものです。扇風機にもこういった皮脂汚れが付着しやすいため、一見向いている洗剤のように感じます。
しかし、実際のところはNG。アルカリ性洗剤を使用した場合も、プラスチックの変質や変色のリスクがあります。弱アルカリ性のオキシクリーンのほか、アルカリ電解水や重曹もアルカリ性洗剤になりますので、ナチュラル洗剤だから大丈夫と自己判断するのも避けてください。

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NGその3.アルコールを使う

アルコール出典:stock.adobe.com

アルコールは家電製品の除菌に使われることも多いけれど、扇風機のお手入れには不向きです。プラスチック樹脂製品に対して使用すると、ツヤがなくなって曇りが生じたり、ひび割れたりする原因になります。
手軽だからといって安易に使うと、扇風機が劣化する場合があるため注意が必要です。

扇風機のお手入れは「薄めた中性洗剤」が適切

汚れた扇風機出典:stock.adobe.com

扇風機の汚れは、基本的に乾拭きと水拭きで十分です。やわらかいクロスで拭き取るだけで、ある程度キレイになります。拭き掃除をする前に、ホコリを掃除機で吸い取りましょう。
それでも汚れが落ちない場合は、台所用中性洗剤の希釈液につけてかたくしぼったクロスで水拭きを。たとえ薄めたとしても、中性洗剤以外のクリーナーの使用は控えてください。
夏にしっかりと働いてもらうためにも、正しいお手入れを心がけましょう。

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著者

三木ちな

三木ちな

クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級の資格を保有し、お掃除のプロとして掃除や収納の知識を発信する、子ども3人のママライター。時短家事スペシャリストを受講し、家事や仕事で忙しい人でも「簡単にできるお掃除方法」を得意とする。 また、節約生活スペシャリストとして、食費2万円台で暮らす節約術や、ふるさと納税、業務スーパーのお買い物術などみんなが知りたい情報をいちはやくキャッチしお伝えしています。 腸活アドバイザーの資格を活かし、節約術だけでなく、カラダにいい食費節約術も発信中。

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