はじめに:たまごサンド、その無限の可能性への誘い
皆さん、こんにちは! 日本卵サンド協会会長たま男です。前回の連載では、ぼくがたまごサンドに“沼”のようにハマっていった理由、そしてたまごサンドがぼくの人生にどれほど寄り添ってくれているかをお話しました。たまごサンドは単なる食べものではなく、心の支えであり、日々の発見の源です。
今回は、その奥深いたまごサンドの世界をさらに探求します。ひと口に「たまごサンド」と言っても、そのバリエーションは驚くほど豊かです。玉子サラダ式、だし巻き玉子式、オムレツ式……。それぞれの個性的な魅力に迫りながら、皆さんがまだ出会ったことのない、あるいは見過ごしていたかもしれない「たまごサンド」の新たな世界へとご案内します。
この旅を通じて、ぜひ皆さんの「一番」を見つけてみてください!
王道の安心感:誰もが愛する「玉子サラダ式」の奥深さ
たまごサンドと聞いて、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは、この「玉子サラダ式」ではないでしょうか。ゆで卵を潰し、マヨネーズで和えた、あの親しみやすいスタイルです。ぼくが高校3年生の受験シーズンに毎日つくっていたのも、このタイプのたまごサンドでした。
玉子サラダ式の魅力は、何と言ってもその安心感と安定感にあります。コンビニでもパン屋さんでも、どこでも手に入りやすく、いつも変わらないおいしさでぼくたちの心を温めてくれます。しかし、その奥深さは侮れません。卵の潰し加減ひとつで、なめらかな口どけになったり、ゴロゴロとした食感が残ったり。マヨネーズの種類や、隠し味にマスタードや少量の塩胡椒を加えるだけでも、その表情は千変万化します。
パンの種類もまた重要です。しっとりした白い食パンに挟めば、どこか懐かしい喫茶店の味が楽しめますし、トーストした香ばしいパンに挟めば、熱でとろける玉子サラダの温かさがたまらないんです。
まさに、シンプルだからこそ無限の可能性を秘めた、王道の魅力がここにあります。
概念を覆す衝撃:だし巻き玉子が織りなす「甘」と「鹹」の世界
ぼくの「たまごサンド観」を根底から覆したのが、この「だし巻き玉子式」でした。特に、大阪の「喫茶ラック」さんで出会ったあの「玉子サンド」は、ぼくにとってまさに衝撃的な出来事だったんです。当時、ゆで卵とマヨネーズのスタイルが主流だった中で、その分厚い見た目と、ふっくらとしただし巻き卵がサンドされたスタイルに「なにこれ!」と度肝を抜かれました。
だし巻き玉子式の魅力は、その繊細で奥深い味わいにあります。大きく分けて、「甘い系」と「しょっぱい系」の2つのタイプがあります。(ここではうま味調味料も広義の出汁として考えてください。)
甘い系のだし巻き玉子サンドは、砂糖やみりんを多めに使った、優しい甘さが特徴です。ふっくらと焼き上げられた玉子の中からじゅわりと広がる甘みが、パンの風味と相まって、幸福感に包まれるようなひとときを演出してくれます。たま男的にはパンにからしマヨネーズが塗られていたら、なお嬉しい。甘さをきりっと引き締めてくれます。
一方、出汁の効いたしょっぱい系のだし巻き玉子サンドは、昆布やかつお節からとった、じんわりと深いだしのうま味が玉子と一体となり、どこか和を感じさせる上品な味わいです。口に含んだ瞬間に広がるだしの香りと、ぷるぷるとした玉子の食感が絶妙なハーモニーを生み出します。こちらもたま男的にはからしマヨネーズが塗られてると嬉しい。おでんにからしってつけるじゃないですか?あんな感じで出汁とからしってよく合うんですよね。
どちらのタイプも、そのふっくらとした柔らかな食感は、玉子サラダ式や他のたまごサンドでは味わえない、だし巻き玉子ならではの唯一無二の魅力です。まさに「こんな世界があるんだ!」と感動する瞬間を与えてくれます。コンビニで手に入るだし巻き卵をアレンジして、手軽に本格的なだし巻き卵サンドを自宅で再現するのも、たまごサンド探求の醍醐味です。(第三回目の記事への布石か!?)
とろける誘惑:フワとろ「オムレツ式」が魅せる極上の口どけ
玉子サラダ式が「安心」、だし巻き玉子式が「奥深さ」なら、オムレツ式たまごサンドは「とろけるような口どけ」が最大の魅力です。バターの香りが食欲をそそる、ちょっぴり半熟のオムレツがそのままサンドされたタイプは、口に入れた瞬間にフワッと広がる卵の豊かな風味と、トロリとした舌触りがたまらない逸品です。
オムレツ式は、火加減や卵の混ぜ方に作り手のこだわりが光るスタイルでもあります。食パンとの一体感が生まれやすいのもオムレツ式のポイント。ケチャップやデミグラスソース、チーズなどをプラスする可能性もある。洋食屋さんでオムレツ式の玉子サンドを見つけた時はうれしくなってしまうのはたま男だけではないはず。
その他:未知なる「たまごサンド」のフロンティア
たまごサンドの世界は、玉子サラダ、だし巻き玉子、オムレツだけにとどまりません。目玉焼きをそのまま挟んだ豪快なもの、スクランブルエッグをふわふわに仕上げたもの、半熟の味付け玉子をはさんだものまで、そのバリエーションは無限大です。
卵さえ挟んでいればたまごサンド枠とみなす日本卵サンド協会会長たま男ですが、個人的に大好きで皆さんの身近にあるその他枠に「マクドのエグチ」があります。(元大阪人なのでマクドと言わせてください。)
是非、あのマクドのエグチをさらにケチャップ抜きで頼みましょう。より玉子とお肉(ビーフパティ)とチーズの織り成すシンプルで深い味わいを楽しめます。
あなたの「偏愛」を見つけよう:たまごサンドが彩る豊かな日常
たまごサンドは、ぼくにとって日々の生活に彩りを与え、心を豊かにしてくれる欠かせない存在です。今回ご紹介したように、同じ「たまごサンド」という名前でも、その形、味わい、食感は驚くほど多様です。定番の玉子サラダ式に癒され、だし巻き玉子式の奥深さに感動し、オムレツ式の贅沢さに舌鼓を打つ…どれもが、それぞれ異なる「心の充足感」を与えてくれます。
さあ、あなたも「たまごサンド探求の旅」に出てみませんか? 次回も、たま男の「偏愛っぷり」にご期待ください!
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