ウソでしょ…。「クッション」から“沼色”の汚れがどっさり【プロが教える夏の丸洗い洗濯術】

家のこと

2025.09.02

洗濯研究家の平島利恵です。 暑くい夏場は、実は“クッションの洗いどき”です。普段何気なく使っているソファやベッドのクッション。最後に洗ったのはいつですか?  見た目はきれいでも、実は皮脂・手垢・ホコリ・汗が中綿にまで染み込んみ、気づかぬに生活臭の原因になっていることも。とくに夏場は汗をかきやすく、湿気で菌が増えやすいので要注意です。

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タグを見て「洗える」かチェック!

洗濯表示

まずは洗濯表示を確認。「洗濯機OK」や「手洗いOK」のマークがあれば、家庭で洗うことができます。

表示がない場合や素材が不明なものは無理をせず、洗えるカバーを重ねて、カバーを定期的に洗うのがおすすめです。

洗い方の基本 3ステップ

STEP1:ネットに入れて弱水流で洗う

洗濯ネットに入れる

型崩れや摩擦を防ぐため、目の細かい洗濯ネットに入れ、「おしゃれ着」や「デリケート」コースでやさしく洗います。
※洗濯機に入らない大きなものはコインランドリーへ。

STEP2:洗剤は素材に合わせて選ぶ

粉末洗剤

羽毛は液体中性洗剤、綿・ポリエステルは粉末洗剤でもOK。ニオイや蓄積汚れが気になるときは、粉末タイプがおすすめです。

STEP3:風通しのよい日陰で中まで乾燥

風通しの良い日陰で干す

形を整えて、裏表を返しながら中までしっかり乾かしましょう。湿気が残るとカビや臭いの元になります。

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頑固なニオイ・黄ばみには「40℃×30分のつけ置き」

汚れやニオイが酷い時はつけ置き洗いをプラス

汚れがひどいときは、40℃のお湯粉末洗剤を溶かし、クッションをネットに入れてから30〜60分つけ置き。そのあと洗濯機で通常通り洗います。
実際に手を動かすのは数分だけ。あとはほったらかしで汚れがごっそり落ちます

13年ぶりに洗ったクッションが“沼色”に!?

13年洗っていないクッション

実際にスタッフ宅で、13年間洗っていなかったクッションを洗ってみたところ……、つけ置きした水は、まるで沼のような濁り。ニオイもかなり強烈でした。

つけ置きした後の洗浄力は沼の様

でも洗い終えると、色も鮮やかに蘇り、ふっくら感も復活!

ビフォーアフター_クッション

驚きの様子は動画でもご覧いただけます。 

洗えない素材は、無理せずカバーや干し方で対処

洗えない素材の場合は?

革、ビーズ、厚手ウレタンなどのクッションは洗えないことも。
カバーを定期的に洗い、本体は風通しのよい日陰でしっかり干すのが◎。

今日のうちに“洗えるクッション”を見直して

今が洗いどき

洗い終えたあとのクッションは、ふっくらとして、とにかく気持ちいい!
これを機に「洗濯機OK」のクッションか、洗えるカバー付きのものに見直すのもおすすめです。

今こそ、生活の中で“触れる時間が長いもの”から清潔を。中まで乾くこの季節に、まずはクッションのリセットから始めてみませんか?

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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