「枕」を干すだけでは不十分だった…。雑菌まみれの“汚れた枕”をリセットする【夏の簡単洗濯術】

家のこと

2025.08.24

洗濯研究家の平島利恵です。 暑い日が続くと、枕の“寝汗”やニオイ、気になりませんか? 「なんとなく臭う気がして、天日干しで済ませてる」 「気にはなるけど、忙しくてお手入れまで手が回らない……」 そんな方も多いかもしれません。 でも実は、枕は“干すだけ”では汚れや雑菌が落ちきらず、ニオイの元が残ったままに。 実は洗濯機でカンタンに洗える枕も多く、夏は乾きやすいから今が洗いどきなんです。今回は、忙しい方でも手軽にできる【枕のリセット洗濯】を紹介します。

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汗や皮脂は、毎晩蓄積する

枕には汗が溜まる

寝ている間、人はコップ1杯分以上の汗をかくといわれています。特に今の季節は、気温も湿度も高く、枕に染み込む汗や皮脂の量もぐっと増える時期。それが毎日蓄積し、空気に触れて酸化することで、ニオイや黄ばみの原因になっているんです。

枕の天日干しでは、湿気は減らせても、「汚れや雑菌は残ったまま」。一見スッキリしたように感じますが、汗やアカなどのたんぱく質汚れは蓄積し続けています。

枕のように厚みのあるものは、乾かすのが最大のハードル。でも、今は気温が高く乾きやすい季節。まさに“洗いどき”です!

枕は、洗濯機で丸洗いOK!

枕カバーの洗い方

「枕って洗えないと思ってた……」という方も多いのですが、綿・ポリエステル・パイプストロー・コルマビーズなどの素材なら、自宅で丸洗いOK。

洗濯表示

洗濯表示を確認し、洗濯ネットに入れ、デリケートコースなど弱水流のコースで洗濯しましょう! この時洗剤は、皮脂・汗汚れに強い「アルカリ性粉末洗剤」がおすすめです。

洗濯表示がないときは素材で判断を。洗えない素材(そばがら・低反発ウレタンなど)は、カバーをこまめに洗う or タオルを敷いて対策しましょう。

汚れもニオイもごっそり落とす“枕の洗い方”

枕を買ってから一度も洗っていない方、洗っても「なんとなくニオイが残る」と感じる方は汚れが、汚れが蓄積している可能性が。そんなときは、洗濯機に入れる前に“つけ置き洗い”をプラスするのがおすすめです。

【1】つけ置き

枕の洗い方

バケツに40℃程度のお湯を入れ、酵素入り粉末洗剤を溶かします。枕を沈め、30~60分放置。浮かないよう重しをのせて。

5年間洗っていない枕

つけ置き後の洗浄液からは、こんなに汚れが……!

【2】洗濯機で洗う

洗濯機で洗う

洗濯ネットに入れ、弱水流コースで洗います。

【3】しっかり乾燥

陰干でしっかり乾かす

風通しのよい日陰で平干し。しっかり乾かすことが一番大切です!

「天日干ししかしていなかった」「ニオイが気になってたけど忙しくて……」。そんな方こそ、夏のうちに一度、枕をリセットしてみませんか? 手間なく簡単! 清潔な枕で、夏の睡眠の質がグッと上がりますよ。

▼動画では、実際に5年間洗っていなかった枕を洗ってみた様子を公開中

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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