早く知りたかった。「黄ばんだワイシャツ」が一番白くなった“意外な洗濯術”【洗濯のプロから教わる】

家のこと

2025.08.05

洗濯研究家の平島 利恵です。「Yシャツの襟や袖、洗っても黒ずんでる……」「毎回ゴシゴシ擦ってるのに落ちない」「気づけば生地がボロボロに」そんな経験、ありませんか? 実はその“擦り洗い”、逆効果になっているかもしれません。今回は、SNSで話題の3つの洗浄法を実際に比べてみました。どれが一番落ちたのか? 意外な結果をお伝えします。

広告

襟袖が汚れるのはなぜ?

襟袖が汚れる理由

黒ずみや黄ばみの原因は、肌に触れる部分についた「汗+皮脂汚れ」。特に襟や袖は、生地が固く、肌と擦れやすいため、汚れが繊維の奥に入り込みやすいのが特徴です。

しかもこの汚れは、水では落ちにくい“タンパク質+皮脂”の混合汚れ。そのため普段の洗濯はもちろん、ゴシゴシ擦ってもなかなか落ちず……、逆に繊維を傷めてしまうこともあるんです。

実験で比較したのはこの3つ

酸素系漂白剤(40℃のお湯)

「液体」と「粉末」があり、粉末の方がアルカリ性で高洗浄。汚れを分解するには、40℃前後のお湯を使うのが必須。しっかり溶かして使うのがポイントです。

酸素系漂白剤のビフォーアフターほとんど汚れが落ちましたが、まだ少し黒ずみが‥

→ほとんど汚れが落ちましたが、まだ少し黒ずみが……

酵素配合の「粉末洗剤」(40℃のお湯)

酵素がタンパク質汚れを分解し、アルカリ性成分が皮脂を浮かせるダブルの効果。繊維の奥の汚れまで“浮かせて”落とします。「酵素」や「酸素系漂白剤」が配合された洗剤を選ぶのがポイントです。

洗剤でのつけ置き洗い

→擦らずにスッキリ! 一番白くなりました。

台所洗剤+漂白剤+スチームアイロンの裏技

身近なアイテムで試せる方法ですが、手順はやや複雑。酸素系漂白剤・台所用洗剤・水でペーストづくり→叩きながら塗布→スチームアイロン→洗濯……と段階が多いのが難点です。

スチームの裏技手間はかかりますが、汚れは綺麗に落ちています

→手間と時間はかかるが、身近なものでしっかり落ちた印象

広告

「漂白剤より落ちた?」粉末洗剤が最強だったワケ

粉末洗剤でのつけ置き

漂白剤が“化学変化で汚れを分解”するのに対し、粉末洗剤は“繊維から汚れを浮かせて落とす”アプローチをします。

酵素がタンパク質汚れを分解し、アルカリ性成分が皮脂にアプローチ。40℃のお湯で洗剤に配合された「酵素」や「酸素系漂白剤」も活性化し、”擦らず、ほったらかし”でもしっかり落とせるのが強みです。

一番落ちたのは粉末洗剤つけ置きの水からはこんなに汚れが!

夏には粉洗剤を1箱、持っておこう

夏には粉洗剤

夏は汗と皮脂汚れが増える季節。酵素入りのアルカリ性粉末洗剤が1つあると、黒ずみ・黄ばみ・ニオイ汚れにもすぐ対応できます。

汚れたYシャツ、あきらめる前にぜひ試してみてくださいね。

動画で詳しい手順も紹介しています!

広告

著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

この記事をシェアする

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る