1.調理済み料理の保温に
つくった後、時間がたってスープやおかずがぬるくなることってありますよね。このとき、500Wや600Wだと温め直したら、アツアツになりすぎた……という経験は誰にでもあるはず。
じつは、こういった調理済みの食品の温め直しにこそ、200Wが便利なんです。出力が低いと熱の入り方がゆるやかなので、アツアツになりすぎるのを防げます。
2.冷凍した食品の解凍に
冷凍の肉や魚を解凍するとき、高出力で加熱すると外側だけ火が通りすぎてしまいます。じつはわたしも、冷凍の鶏肉を500Wで解凍しようとしたら、中がまだ凍ったままで失敗したことがあります。
こういった冷凍品の解凍も、200Wならゆっくり均一に熱が伝わります。鶏肉100g程度なら、まず200Wで片面ずつ4〜5分ほど加熱が目安。途中でひっくり返し、様子を見ながら少しずつ加熱しましょう。
3.チョコレートやバターを溶かす
お菓子作りでよくあるのが、チョコを溶かそうとして強すぎる温度で焦がしてしまう失敗。バターも同様に、500Wや600Wで加熱すると、一部が焦げたり香りが変わってしまったりすることがあります。
チョコレートやバターを溶かすときは、温度の上昇が穏やかな200Wが便利です。5〜10秒ずつ加熱して、焦らずに温めましょう。
4.じんわり加熱する
200Wは、低い出力で“じんわり”加熱したい調理に向いています。今が旬のさつまいもも、レンジ200Wなら、中まで火が通り、甘くホクホクに仕上がるのでおすすめです。
さつまいも1本(中サイズ)の場合は、さつまいもを洗って濡らしたキッチンペーパーで包み、500Wで2分加熱した後、200Wで7~8分ほど温めます。手軽に蒸かしいもがつくれるので、ぜひ試してみてください。
※さつまいもの加熱時間は大きさにより調整が必要です(記載は中サイズの目安)
電子レンジの200Wを使いこなそう
あまり出番のない電子レンジの200Wですが、「弱い出力」だからこそメリットもあります。
200Wの使い方を覚えておくと、電子レンジの失敗も減るはずです。ぜひ、電子レンジの出力を上手に使いこなしてくださいね。
※電子レンジでの調理時間や出力は機種により異なる場合があります。初回は短時間から始めて、様子を見ながら調整してください。