あのビニールは保管用ではない
クリーニング店でかけられているビニールは、外からのほこりや汚れを防ぐためのもの。つまり、自宅に着いた時点で役割は終わっているのです。
ビニールをつけたまま放置すると、衣類に次のような劣化が生じるおそれがあります。
1.カビが生える
ビニールには通気性がないため、かけっぱなしの状態だと衣類に湿気がこもりやすくなります。そのため、カビが発生しやすくなるんです。
せっかくクリーニングに出したのに、着るときにカビ臭くなっていた……というケースは少なくありません。
2.虫食いが起きる
衣類の保管で気をつけたいのが、虫食い。服に小さな穴を見つけて、がっかりした経験があるのは私だけではないはずです。
ビニールをかけっぱなしにしていると、虫食いのリスクも高まりますので注意してください。
3.変色・変質する
ビニールをかけたままにすると、袋の中にガスがこもることで、衣類の変色や風合いの変質につながる場合があります。お気に入りの衣類の色や雰囲気が変わってしまえば、せっかくの風合いも台無しです。
ビニールはすぐに外して「陰干し」しよう
クリーニング店から持ち帰った後は、すぐにビニールを外しましょう。そのままクローゼットへ入れるのではなく、風通しのよい場所でしばらく陰干しするのがおすすめです。このひと手間で、こもった湿気を放出できます。
また、カバーをかけるなら、防虫・防カビ効果のある市販の不織布カバーの使用を検討してくださいね。