掃除をせず冬を迎えると……
夏の間は、エアコンを1日中つけっぱなしで運転していた……という方は少なくないでしょう。じつは、エアコンを長く稼働していた人ほど、秋のエアコン掃除は必須です。
その理由は、冷房や除湿運転によって、エアコン内部に湿気が溜まるから。ホコリも多く取り込むため、カビが繁殖する環境が整ってしまうんです。
エアコンの吹き出し口や、中をのぞいたときに黒い斑点が見える……という場合は要注意。
掃除をせずに冬を迎えると、暖房運転をしたときに繁殖したカビが一気に吹き出すおそれがあります。放出されたカビの胞子は、アレルギー症状を引き起こす原因になりかねません。
【秋の対策】やっておくべき掃除スポット
カビが生えても、秋のうちに手を打っておけば、冬のトラブルを未然に防げます。特に、ここでご紹介する3つのスポットは、念入りに掃除を済ませておきましょう。
1.通風路
通風路は、エアコン内部で空気が通る道の部分で、フィン(熱交換器)や吹き出し口の部分をさします。ここには冷房中に発生した結露、冷気で冷えた熱交換器周りの湿気、吸い込まれたホコリなどが溜まりやすく、見えないところでカビが繁殖しやすいため注意が必要です。
フィン(熱交換器)は奥にあるため、自力でお手入れできませんが、吹き出し口の部分は拭き掃除できます。電源をOFFにしてから、かたく絞った布でやさしく拭き取りましょう。
お手入れを終えたら、送風運転を行ってしっかり乾かしてくださいね。
2.エアフィルター
エアフィルターは、自分でも簡単に水洗いできます。ホコリが溜まりやすいので、掃除機で吸い取りましょう。
ただし、キッチンから近い位置にエアコンがあるなど、油煙が付着しているエアフィルターは水洗いだけではキレイになりません。その場合は、薄めた台所用中性洗剤でつけ置き洗いがおすすめです。
掃除後は陰干しをして、乾いてからエアコンに戻してください。
内部のカビはエアコンクリーニングも検討
冬になる前の“秋じまい”として、自力で掃除できる場所は限られます。費用はかかりますが、内部のカビに関してはプロのエアコンクリーニングを依頼するのが安心です。
秋は夏・冬ほどエアコンクリーニングが混雑しない傾向がありますので、ぜひ今のうちに内部洗浄も検討してみてくださいね。