大切なのはかがまなくていい「高さ」
収納を考えるとき、「高さが大事」だとよく言われます。
よく使うものを無理なく手が届く高さに置くことで、かがんだり背伸びしたりする動作を減らせる、という考え方です。
目安は、立ったまま楽に手を伸ばせる腰から肩までの高さ。この位置に物があるだけで、日々の動作はぐっと楽になります。
そしてこの「高さ」は、収納スペースだけでなく一時置き場にも当てはまるポイントだと感じています。
片づけがめんどうに感じる原因は、作業そのものよりも「かがむ」「持ち上げる」「また置く」といった小さな動作の積み重ねなのではないでしょうか。
とくに「一時置き」は、毎日、あるいは1日に何回も触れる場所です。腰を痛めたのをきっかけにそう思うようになり、試してみました。
ケース1:洗濯ものの一時置き場
以前は、脱衣かごを洗面所に床置きしていました。

しかし、このころ、いつも理由のわからない億劫さがあったのです。単に自分が「洗濯がきらいなのだろう」と考えていました。
原因がわかったのは、収納を増やしたときのこと。
コの字型のコンパクトなラックを使って、脱衣かごの下に、着替え用のミニバスケットを入れられるようにしてみたのです。

使っているのは、幅を調節でき、狭い空間にも置きやすいダイソーの「押入れフリーラック」(Lサイズ)です。


しばらくして、意外な変化がありました。なぜか洗濯機まで運ぶ動作がスムーズになったのです。
このときはじめて、かごの位置が床から30cmほど上がっていることに気がつきました。それまでは持ち上げるたびにかがむ必要があり、それが地味にストレスになっていたのだとわかったのです。
洗濯を干すときにも、同じことが言えそうです。洗濯かごを床置きすると、干すたびにかがまなければいけません。
そんなときは、スツールなどで高さを出すと、負担がぐっと減りそうです。
ケース2:階をまたいで運ぶものの一時置き場
2階と1階、階をまたいで運ぶものが多いわが家では、その都度持って行かず、かごにまとめて床に置くことがよくありました。

ですが、こうやって移動する回数を減らしても、なぜか持っていくのがめんどうに感じられていたのです。
脱衣かごの高さを出したあと、その理由がわかりました。これも「かがむ」動作がネックになっていたのです。
そこで、2階の階段手前にスツールをひとつ置き、一時置き場にしました。

高さが出たことで通りがかりにさっと持てるようになり、「あとで運ぶ」が「ついでに運ぶ」に変わりました。
高さを見直すときに役立つアイテム
高さを見直すときには、こんなアイテムが便利です。
・スツール
・ワゴン
・コンパクトなラック
家が狭くて大きな収納家具を増やせない場合でも、まずは小さなアイテムから試すのがおすすめです。
選ぶ際のポイントは、身体を曲げずに物が取れる高さになること。
目安としては、「置いたあとの高さ」が60cmから120cm前後になるように調整します。
収納を増やさなくても、高さを少し変えるだけで、家事の負担は確実に減らせます。
家の中で「かがんでいる」場所、あなたにもありませんか。
