教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
連休を“回復の時間”に変えるための「5つのポイント」
大型連休は、日常の喧騒から離れてリセットできる貴重な機会です。そんな連休明けに「たくさん休んだはずなのに体が重い」と感じる人と、「エネルギーで満ちあふれている」と感じる人との差は、休日の“量”ではなく“質”にあります。
今回は、幸福度を高く保つ人が実践している、連休を本当の意味での「回復」に変えるためのポイントをご紹介します。
1.スケジュールに「空白(余白)」をデザインする
疲れを感じやすい人は、連休になると、「普段できないことを全部こなそう」と予定を詰め込んでしまいがちです。しかし、脳にとって過密なスケジュールは、仕事と同じようにストレスの原因になることがあります。
回復できる人は、あえて“何もしない時間”を予定として確保するのが上手。旅先でも予定と予定の間に数時間の空白を作る、あるいは1日だけ“完全に自由な日”を設けるなど、意識的にスペースを残しています。
この余白があることで、気分の変化に合わせて行動を調整でき、興奮モードからリラックスモードへもスムーズに切り替えられます。その結果、「自分で時間をコントロールしている」という充足感も生まれてきますよ。
2.「心の余裕」を持つことを意識する
「せっかくここまで来たから」「お金をかけて来たから」と、本来の目的を忘れて“もったいない精神”で時間を過ごすと、心の中に焦りが生まれやすくなります。すると、いつの間にか“余裕がない人”というセルフイメージが定着してしまうことにつながるのです。
大切なのは、楽しみをしっかり味わうための心の余裕を最優先にすること。刺激的な高揚感だけで終わらせず、ゆったりとした満足感を育んでみませんか? 心の持ち方ひとつで、新しいセルフイメージを自分でつくることができます。
3.「体内時計」の微調整を怠らない
連休中の最大の落とし穴は、生活リズムの乱れです。「休みだから」と夜更かしや寝溜めをしすぎると、脳が時差ボケのような状態になり、連休明けの不調の原因に。
充実した休みを過ごす人は、起床時間や食事の時間の差を普段の前後1〜2時間以内に留めるようにしています。朝の光を浴びる、決まった時間に食事を摂るといった最小限のペースを守ることで、自律神経の乱れを防ぎ、連休明けもスムーズに日常のパフォーマンスへ戻りやすくなります。
4.デジタルから離れ「今、ここ」の感覚を取り戻す
現代人にとって疲労の大きな原因のひとつが、絶え間なく入ってくるデジタル情報です。そんな中、幸福度が高い人は、連休中に意識的にデジタルデトックスの時間を設けています。
スマホを置いて目の前の景色を眺める、食事の味や香りに集中する。そんなふうに、情報を取り入れる“インプット”を一度止めて、自分の五感をフルに使ってみましょう。60分くらいスマホを手放しても大丈夫です。この「今、ここ」に戻る感覚が乱れた心を整え、脳の疲労を劇的に軽減してくれます。
5.「小さな快」を記憶に刻む
連休を“終わってしまった悲しいイベント”にしないためには、その期間に感じたポジティブな感情を定着させることが重要です。「どこへ行ったか」という結果よりも、そこで「どんな心地よい瞬間があったか」に意識を向けてみましょう。
おいしいコーヒーを飲んだ瞬間、風が気持ちよく吹き抜けた瞬間、親切にしてくれたお店の人の笑顔など、五感で感じた“快”を大切に味わいます。こうした小さな幸せを意識的にカウントすることで、脳には幸福な記憶がストックされ、連休が終わった後もその余韻がそっと心の支えになってくれるのです。
連休を「自分を整えるための時間」にしよう
連休は、単なる“仕事の休み時間”ではありません。自分自身を慈しみ、内側のエネルギーを丁寧に整えるための時間でもあります。
予定をこなすことよりも、充実感や心地よさを味わうことを意識してみてくださいね。どうか、あなたらしいペースで素敵なGWをお過ごしください!





