ネクタイの裏側に見える糸
ネクタイを裏返すと、輪っか状の糸が見えることがあります。
「ほつれてしまったかな⁉︎」と慌てる必要はありません。
このたるみ糸は、“スリップステッチ”と呼ばれるもので、輪の状態でたるんでいるのが「正常」です。
大事な役割を持っているので、この糸を引っぱる、切る、結ぶなどの行為はNGです!
ネクタイの裏側の糸の役目

ネクタイの裏側にある糸“スリップステッチ”には、ネクタイを結んだりほどいたりする際の伸縮を補助する役割があります。
縫製にあえて余裕を持たせることで自然な伸縮性を生み、ネクタイを締めたときに糸が引きつれないよう工夫されているのです。
また、縫い目にゆるみが出たり、全体が型崩れしてしまったときにはこの糸で調整できる可能性があるため、メンテナンスの面でも役立つ重要なパーツです。
一方で、この糸はネクタイ本体を支える縫い糸の一部でもあります。切ってしまうとネクタイの縫い目がほどけてバラバラになってしまうといわれています。
無理に引っ張ると生地が引きつれたり、型崩れの原因になるため、糸が見えてもむやみに触れないようにしましょう。
スリップステッチは、ネクタイの美しさと機能性を保つための大切な工夫です。正しい知識を持ち丁寧に扱うことで、大切なネクタイを長くきれいに使いたいですね。
※スリップステッチは一部のネクタイに見られる仕様で、すべての製品にあるわけではありません。縫製方法や構造によって役割や扱い方は異なるため、無理に引っ張ったり加工したりせず、気になる場合はメーカー表示や専門店にご確認ください。

