夫は楽観的、私は不安…子どもの反抗期でぶつかる理由と対処法

家族・人間関係

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2026.05.01

臨床心理士・公認心理師のyukoです。子どもが口答えをしたり距離を取ったりし始めると、「反抗期が来たのでは」と不安になる母親は多いです。一方で父親は「そのうち落ち着く」と楽観的に見ているケースが多いよう。夫婦で反抗期の捉え方が異なるとき、どのように対応していけばよいのでしょうか。反抗する息子にイライラ。わかってくれない夫にはもっとイライラ。その原因や対処法を見ていきましょう。

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息子の反抗期を軽く捉える夫にイライラ

小5の息子に「明日の準備したの?」と声をかけた。不機嫌そうに「今やろうと思ってたし」と少し強い口調で返す息子。その一言に引っかかり、「最近そういう言い方多くない?」と少し苛立ちながら返すと、無視して自室に行ってしまった。「前はこんな子じゃなかったのに」と父親に伝えると、「そのくらい普通だよ」とあしらわれる。「このままエスカレートしたら?」と心配する母と、「気にしすぎ」と感じる父。同じ子どもの様子を見ているのに、夫婦の間に溝が生まれていく気がする。

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子育てをしていると、夫婦間での感覚の違いや価値観のずれが浮き彫りになるもの。
特に、子どもの成長や変化を感じるとき、すれ違いが起きやすくなります。

思春期、反抗期は子どもによって態度の表し方や期間の長さ、求められる対応が異なるため、一筋縄ではいきません。
夫婦でどのような体制を整えていけるとよいのでしょうか。

子どもの反抗期に、夫婦で捉え方がずれるのはなぜ?

夫婦で考え方が違い、いらっとしたとき、性格の違いや相性の問題で片づけてしまっていませんか?
しかし子育てにおいては、必ずしも性格の違いだけが理由とはなりません。

  • 日々の連続の中で見ているので「最近ずっと反抗的」と捉えている:一方で断片的に見ているので「この程度なら」と捉えている
  • “関係性の安定”に重きを置いている:一方で“子どもの自立”を見据えている
  • 「このままもっと反抗的になったら」と予測ベースの不安が強い:一方で「現状大きく困っていないので大丈夫」と現実ベースで考えている

すれ違う夫婦出典:stock.adobe.com

考えが衝突していると、“どっちが正しいか論争”になりがちですが、整理すると“どちらの視点も一理ある”ことが多いです。
夫婦それぞれの視点を活かしながら子どもを支えていく方法を考えてみましょう。

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夫婦の違いを活かした反抗期の支え方3つ

感情ではなくデータとして共有する

「今日も〇〇(子ども)の態度ひどくて!」など、感情的に伝えてしまうと受け取る側は逆に冷静になり、情報共有がうまくできなくなってしまいます。

  • 「ここ数日、帰宅後に声をかけると強く返すことが多い」
  • 「本人の意思と違うことを指示すると舌打ちするようになった」
  • 「疲れているとき、弟への口調がきつくなる」

親自身が感じた感情や評価と、子どもが実際にしていることを分けて伝えると「え、そうなの?」「たしかに」と受け止めやすくなります。
愚痴をこぼす・感情をぶつけるのではなく、情報を共有するのがおすすめです。

 夫婦で“仮説”を持つ

「パパは家にいないからわかんないだろうけど」「ママの言い方が悪いんじゃない?」など、どちらか一方を責めたり、正しさを争う必要はありません。

子どもの性格や最近の様子を振り返り

  • 「眠いと昔から不機嫌になるよね」
  • 「自分がこうしたいって決めたことに口出しされるとイライラするのかも」
  • 「最近、友達と比べやすくなったよね。人と比べて劣等感を感じているのかも」

など、仮説を並べる構図に変えるのがよいでしょう。
正解探しではなく、仮説共有に切り替えるのがおすすめです。

会話する夫婦出典:stock.adobe.com

役割を変えてみる

思春期や反抗期の始まりは親にとっても感情的負荷が高くなるとき。
夫婦でできる限り対応を分け、相性を見たり、ストレスを減らしていくのがおすすめです。

たとえば、

  • 朝の準備をママがすると衝突しやすくなる→朝はパパの担当にして、着替え・準備・朝ご飯を済ませてもらう。
  • 夕食後のゲームをママが時間管理すると反発しやすい→パパが淡々と「あと〇分だよ」「もう終わるよ」と伝える。
  • 「部活を休みたい」と言う息子。パパは「さぼるとよくない」と厳しく言い、子どもが黙ってしまう→どんな気持ちなのか、今後どうしたいか、などの話し合いはママが担当。

役割が固定化されていると、子どもの癖もなかなか変化しにくいもの。
今の子どもにとっての相性、夫婦それぞれにとってのストレスが少ないほうを考えていけるとよいでしょう。

子どもの反抗期が始まる時期。
ストレスになるのは子どもの反抗的な態度そのものではなく、“夫婦の感じ方が違うこと”かもしれません。
夫婦のズレを埋めるのではなく、活かしていく。子どもの成長に合わせて家族の形もアップデートしていけるといいですよね。

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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